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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻12号

2008年12月発行

文献概要

今月の主題 末梢血検査異常 何を考え,どう対応するか 血液疾患へのアプローチ 【白血球系の異常】

白血球異常患者へのアプローチ

著者: 鈴木利哉1

所属機関: 1東京医科歯科大学医歯学教育システム研究センター

ページ範囲:P.2197 - P.2201

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ポイント

●非常に忙しい臨床の合間に突然「白血球数が非常に多い」,「白血球数が非常に少ない」,あるいは「芽球が末梢血中に出ている」など血液検査室から緊急連絡を受けることは多い.

●白血球の異常に対して判断に迷ったときは,速やかに骨髄検査を行い,特殊染色,細胞表面マーカー,骨髄染色体検査を提出し,血液内科専門医にコンサルトすべきである.

●血液内科専門医は専門外の内科医が血液疾患を必要以上に恐れていることをよく知っているので,遠慮せず,気軽に相談してほしい.

参考文献

1)北村 聖:白血球数[WBC].高久史麿(監),黒川 清,春日雅人,北村 聖(編):臨床検査データブック,pp341-342,医学書院,2007
2)河合 忠:顆粒球数と機能検査.河合 忠,屋形 稔,伊藤喜久(編):異常値の出るメカニズム,第5版,pp92-98,医学書院,2008
3)Bain BJ, England JM:Normal haematological values;Sex difference in neutrophil count. Br Med J 1:306-309, 1975
4)北川誠一:好中球機能異常症.池田康夫,押味和夫(編):標準血液病学,pp84-86,医学書院,2000
5)Borregaard N, Boxer LA:Disorders of neutrophil function. Lichtman MA, et al(eds):Williams Hematology, 7th ed, pp921-957, McGraw-Hill, New York, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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