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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻12号

2008年12月発行

文献概要

今月の主題 末梢血検査異常 何を考え,どう対応するか トピックス

ITP治療の進歩

著者: 藤村欣吾12

所属機関: 1広島国際大学薬学部病態薬物治療学講座 2広島赤十字原爆病院総合内科

ページ範囲:P.2244 - P.2247

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ポイント

●血小板数と出血症状に基づいて治療を開始する.

●副腎皮質ステロイド療法,次いで摘脾が標準的治療であるが,Helicobacter pylori陽性ITP(特発性血小板減少性紫斑病)症例では除菌療法が有効であることが多い.

●難治性ITPに対する治療法は確立されていないが,リツキサン療法や血小板増殖因子の応用が試みられている.

参考文献

-positive idiopathic thrombocytopenic purpura? Analysis of 207 eradicated chronic ITP cases in Japan. Int J Hematol 81:162-168, 2005
2)藤村欣吾:免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)における治療ガイドライン(案)の提案―ヘリコバクタピロリ菌除菌療法の成績を踏まえて,厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業平成16年度報告書「血液凝固異常症に関する調査研究」,pp53-69,2005
3)Arnold DM, et al:Systematic review;Efficacy and safety of rituximab for adults with idiopathic thrombocytopenic purpura. Ann Intern Med 146:25-33, 2007
4)Bussel JB, et al:AMG531, a thrombopoiesis stimulating protein, for chronic ITP. N Engl J Med 355:1672-1681, 2006
5)Jenkins JM, Williams D, Deng Y:Phase I clinical study of eltrombopag, an oral, nonpeptide thrombopoietin receptor agonist. Blood 109:4739-4741, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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