icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina45巻13号

2008年12月発行

文献概要

特集 目でみる診療基本手技 診療手技 小外科的治療手技

局所麻酔

著者: 鷲澤尚宏12

所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院栄養サポートチーム 2東邦大学医療センター大森病院一般消化器外科

ページ範囲:P.174 - P.179

文献購入ページに移動
ポイント

 局所麻酔法は,意識を消失させないことが原則となっており,全身麻酔法と比較して安全で簡便であると考えられているが,基本的知識が不足していると,稀ではあるが,重大な偶発症を起こすことがある.局所麻酔では薬剤の効果を最大に引き出すために薬剤の選択と投与方法は非常に重要であるが,これと併せて,十分な説明と声かけなど,精神的なサポートも大切である.特に注射法にあたっては,最初の穿刺が痛みの最後になるように,穿刺前の補助手技と器具の準備を行い,手際のよい手技で行うことが必要である.

参考文献

1)De Klaver M, et al:Local anesthetic-induced protection against lipopolysaccharide-induced injury in endothelial cells;The role of mitochondrial adenosine triphosphate-sensitive potassium channels. Anesth Analg 102:1108-1113, 2006
2)Newton DJ, et al:Vasoactive characteristics of bupivacaine and levobupivacaine with and without adjuvant epinephrine in peripheral human skin. Br J Anaesth 94:662-667, 2005
3)Blumenthal S, et al:Preexisting subclinical neuropathy as a risk factor for nerve injury after continuous ropivacaine administration through a femoral nerve catheter. Anesthesiology 105:1053-1056, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?