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特集 目でみる診療基本手技 救急手技 救急蘇生法
救急蘇生法の概略とガイドラインについて
著者: 平出敦1 作間未織1 森本剛1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科医学教育推進センター
ページ範囲:P.230 - P.234
文献購入ページに移動救急蘇生法のガイドラインは,国際的に標準化された手法を推奨しているのであって,必ずしも守るべき絶対基準や細かい手順を規定しているのではない.2005年に改定された最新のガイドラインは,この点が明確であり,蘇生に関するエビデンス(Consensus on Science with Treatment Recommendation:CoSTR)2)に基づき,各国の実情に合わせて各国がガイドラインを定めている(図1).すなわち,このガイドラインは唯一絶対の教条ではなくて,1つの理念に基づく推奨であり,さらに新しいエビデンスが明らかになれば,それに応じて改変されていくべきものである.
したがって,われわれには,ガイドラインに提示されている手技の流れを丸暗記するのではなく,ガイドラインのもとになった考え方を理解して,現実の場面では,状況に合わせた対応が求められるのである.
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