icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina45巻13号

2008年12月発行

文献概要

特集 目でみる診療基本手技 救急手技 二次救命処置

心肺蘇生時に必要な手技と知識―気道確保

著者: 堀川由夫1

所属機関: 1西神戸医療センター麻酔科

ページ範囲:P.282 - P.292

文献購入ページに移動
気道の構造と気道確保

 気道とは,口腔・鼻腔に始まり,喉咽頭を経て気管に至る経路のことで,口元から吸い込んだ空気を血液とのガス交換の目的で肺胞まで導く経路である(図1).口腔・鼻腔は肺への空気の摂取口としての役目を果たすとともに,加湿や異物の侵入に対しての防御壁としての役割も果たしている.この特性が口腔・鼻腔の死腔容量の大きさと気道閉塞の招きやすさの原因となっている.口腔内では舌が大きな容量を占めており,喉頭では喉頭蓋が嚥下に際して気管への誤飲を防いでいる.これらの構造より,気道は常に閉塞しやすい構造となっており,解剖学的な知識から気道を開通する方法を知ることが大切である(図2).

参考文献

1)日本救急医療財団心肺蘇生法委員会(監修),日本版救急蘇生ガイドライン策定小委員会(編):救急蘇生法の指針2005― 医療従事者用,改訂第3版.へるす出版,2007
2)杉本 壽,平出 敦(監修),特定非営利活動法人大阪ライフサポート協会(編):BLS写真と動画でわかる一次救命処置(DVD付き).学研,2007
3)杉本 壽,平出 敦(監修),特定非営利活動法人大阪ライフサポート協会(編):ALS写真と動画でわかる二次救命処置(DVD付き).学研,2007
4)高崎眞弓,他(編):麻酔科診療プラクティス11. 気道確保のすべて.文光堂,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?