文献詳細
特集 目でみる診療基本手技
救急手技 二次救命処置
心肺蘇生時に必要な手技と知識―電気ショック(除細動)・ペーシング
著者: 安宅啓二1 平野玲二2
所属機関: 1住友病院心臓血管外科 2住友病院臨床工学科
ページ範囲:P.293 - P.299
文献概要
異常な細動や頻拍を生じた心臓に,大量の電気エネルギーを通電すると,心臓全体が一度に脱分極し,静止状態となる.その後,高位の調律(洞調律など)が出現し,心拍を復帰させることができる.電気ショック(除細動)とはそのための処置であり,自動体外除細動器(automated external defibrillator:AED)あるいはマニュアル除細動器が使用される.AEDについてはすでに別稿で述べられているため,ここではマニュアル除細動器での手技について解説する.
参考文献
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