icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina45巻13号

2008年12月発行

文献概要

特集 目でみる診療基本手技 救急手技 二次救命処置

心肺蘇生時に必要な手技と知識―薬剤投与経路,緊急薬剤

著者: 山口大介1 大塚博雅1 田中行夫1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院救急部集中治療部

ページ範囲:P.300 - P.305

文献購入ページに移動
ポイント

 歴史的に高次心臓救命処置(advanced cardiac life support:ACLS)における薬剤投与経路として,静脈内と気管内が推奨されてきた.しかし,2005年の心肺蘇生ガイドラインの改訂により,投与経路に優先順位が付与された.ガイドラインに準じた投与経路の優先順位やその特徴に熟知している必要がある.

 2005年の心肺蘇生ガイドラインの骨子は「質の高い心肺蘇生(cardiopulmonary resuscitation:CPR)」を「最小限の中断時間」で提供することにある.つまり,安全かつCPRの中断を最小限にするような薬剤投与経路の確立が望まれる.

 2005年のガイドラインから,これまで推奨されてきた気管内投与の優先順位は低くなり,気管内投与よりも静脈内投与や骨髄内投与を推奨している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?