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雑誌目次

雑誌文献

medicina45巻2号

2008年02月発行

雑誌目次

今月の主題 しびれと痛み 患者の“何か変な感じ”をどう受け止め,応じていくか

著者: 大生定義

ページ範囲:P.193 - P.193

 外来診療では痛み・しびれで受診する患者さんは多い.この感覚は身体的な問題の存在を示唆することもあり,重要な体からの警告であることもある.また,心因性の場合もあり,心からのメッセージとして捉えるべきときもある.

 医師も患者もこのしびれ・痛みという感覚が何なのか捉えきれず,治療のタイミングを逸したり,症状が固定化することもある.この変な感じを早めに上手に適切に捉え,患者さんのQOLの回復・向上の援助をすることが臨床医の務めであり,それがうまくできれば医療専門職としての喜びにもなろう.

Editorial

しびれ・痛みを苦手としないために

著者: 大生定義

ページ範囲:P.194 - P.195

特集の範囲とねらい

 しびれ・痛みの患者さんが受診してきたとき,まず内科医の頭の中には以下のような7項目などが浮かび,太字に記載したような気持ちが渦まいているであろう.

1. なにをしびれ・痛みといっているのか?

●感覚低下・異常感覚・運動麻痺・震え・筋のこわばりなのか?

 例えば,感覚低下は本当にあるか.見合う客観的な所見はあるか?

しびれ・痛みの基礎知識

しびれ・痛みのやさしい生理学―しびれ・痛みをどう理解するか

著者: 國本雅也

ページ範囲:P.196 - P.198

ポイント

●痛みを伝える神経線維はAδとC線維である.それらの末端は自由神経終末で機械的受容器やポリモーダル受容器などがある.

●Aδ線維は伝導が速く部位局在の明確なぴりっとした鋭い痛みを伝え,C線維は伝導が遅く部位局在の不明瞭な,ずーんと疼くような鈍い痛みを伝える.

●痛みの中枢伝導路は脊髄後角から入り,交叉して対側の外側・内側脊髄視床路を上行し,視床を経て第一次および二次体性感覚野,さらに島や前頭葉へ投射する.

●病的痛みを発生する機序には,傷害を受けた末梢から中枢に至るさまざまなレベルでの求心路遮断痛,感作(sensitization),アロディニア,エファプスなどがある.

●しびれの機序に関しては,阻血によるNa+/K+ポンプの異常からその解除後の異常放電が原因と考えられ,脱髄部からのさまざまなインパルス異常も証明されている.

しびれ・痛みの機能解剖学―これだけはおさえておきたい機能解剖

著者: 梶龍兒

ページ範囲:P.199 - P.201

ポイント

●「しびれ」は,いろいろな意味があることに注意.

●しびれ・痛みは局在型と非局在型があり,その発症様式でも発作性と持続性がある.

●局在型ではしびれ・痛みの範囲が末梢神経の支配/根支配/その他に分かれる.

●急性発症の根支配型の痛みでは常に帯状疱疹の前駆症状を念頭に置く.

●神経因性疼痛・しびれは消炎鎮痛薬ではなく抗てんかん薬を用いる.

イラストで示す知覚の診かた

著者: 小嶺幸弘

ページ範囲:P.202 - P.204

ポイント

●角膜反射は意識障害患者には有用だが,ルーチンにする必要はない.

●筋力,感覚,反射・協調運動の順に診るのがよい.

●音音叉を止めて振動消失を知らしめてから,振動消失までの時間を測定する.

しびれ・痛みの疫学―どのようなしびれ・痛みをよく診るか

著者: 神津仁

ページ範囲:P.205 - P.209

ポイント

●しびれも痛みも神経系が発するSOSサインと考えて,どこにどんな異常があるかを考える.

●高齢者ではpolypathy(多数疾患)のあることを考慮して,多様な原因を探ることが必要である.

●内科外来診療であっても,頸椎や腰椎の変化を見逃さない.

●内科外来における頭痛患者はおよそ13~14%.頭痛診療の質を高めて対応することが必要.

●神経所見をとるときに,臀部にみられる髄節性知覚低下域の有無を必ず確認する.

知っておきたい概念・アロディニア―痛み過敏のひとつのメカニズム

著者: 竹島多賀夫 ,   佐久間研司 ,   中島健二

ページ範囲:P.210 - P.212

ポイント

●通常は疼痛を引き起こさない刺激による疼痛をアロディニア(allodynia)といい,痛覚過敏や感覚過敏と区別する.

●アロディニアは感覚の質が変容し,感覚種別の特異性が欠損している.

●アロディニアの病態には,末梢性感作,中枢性感作が関与し,ニューロパチーや中枢神経疾患において出現する.

●片頭痛発作の進展によりアロディニアが出現することが注目されており,アロディニア発現前のトリプタン(片頭痛治療薬)の使用が推奨されている.

診察場面のしびれ・痛み 【しびれ・痛みの訴えをどう解きほぐすか】

しびれ・痛みの効果的な問診のポイント

著者: 宮原雅人 ,   高田俊彦 ,   生坂政臣

ページ範囲:P.214 - P.216

ポイント

●しびれの診療では,まず高頻度疾患に精通することが重要である.

●愁訴“しびれ”を医学用語に置き換える.

●しびれの分布から原因疾患の局在を推察する.

●時間経過と広がり方から病態を考える.

性状から診断へのアプローチ―どのようなしびれ・痛みなのか

著者: 長谷川修

ページ範囲:P.217 - P.220

ポイント

●感覚症状は刺激症状と欠落症状に分けられる.刺激症状は痛みとしびれに代表されるが,その強さはニューロパチーの進行度とは必ずしも並行しない.

●症状は,常に感じる(多発ニューロパチー)のか,間歇的に感じる(spasmophilie)のか.増強する時間帯が,明け方(手根管症候群)か,午前中(うつ)か夕方(緊張型頭痛)かによって原因が異なる.

●発症様式に関して,多くは慢性症状として現れる.日単位で明示できるものは,頸椎症に対するminor trauma,時間(分,秒)単位は血管性,外傷,機能性障害などが該当する.

●手根管症候群の痛みとしびれは示指または中指の指先を中心とし,夜間増悪する.

●多発ニューロパチーの評価には,アキレス腱反射,小足筋萎縮,足趾振動覚といった下肢遠位部での診察が有用である.

分布による診断へのアプローチ―どこがしびれ・痛むのか

著者: 木村哲也

ページ範囲:P.221 - P.223

ポイント

●患者の訴える自覚症状を4つの性状に分類する.

●診察では表在感覚,深部感覚,皮質性感覚の違いを意識する.

●責任病巣を末梢神経,神経根,脊髄,脳幹,視床,大脳皮質感覚野の6領域に分けて考える.

●各領域の特徴を把握する.

●感覚神経系以外の神経学的所見も参考にする.

随伴症状による診断へのアプローチ―随伴症状と併せてしびれ・痛みを考える

著者: 鶴田和仁

ページ範囲:P.224 - P.226

ポイント

●しびれの診断は問診が重要である.

●しびれは神経障害,関節炎や循環障害などの神経以外が原因のこともある.

●神経障害では,しびれの分布で障害部位が推察可能である.

●脳由来では同側の半身,脳幹障害,脊髄障害では,しびれの分布が解離することがある.

●感覚以外の要素,運動症状,腱反射異常の組み合わせで,より正確な部位診断ができる.

【しびれ・痛みの評価法】

質問票などによるしびれ・痛みの評価

著者: 工藤雅子 ,   寺山靖夫

ページ範囲:P.229 - P.231

ポイント

●しびれ,痛みは主観的な感覚であり,患者によりその訴え方も異なる.

●しびれ,痛みを客観的に評価することは困難である.

●各個人のしびれ,痛みを質と強さの面などから記述する評価法が主流である.

●QOLに及ぼす影響を定量的に評価する方法が開発されている.

しびれ・痛みの定量的知覚試験

著者: 島村めぐみ ,   黒岩義之

ページ範囲:P.232 - P.235

ポイント

●一般に,しびれ・痛みの客観的定量的評価は困難である.

●ニューロメーターを用いた神経電流知覚閾値の測定は簡便で非侵襲的でありながら高い再現性をもち,神経伝導検査で不可能な小径有髄線維や無髄線維の障害を検出することが可能である.

●同一神経束内の神経線維を選択的に評価することが可能である.

●初期の末梢神経障害で認められる知覚過敏を検出できることが,画期的である.

●知覚閾値を定量化することで,治療評価や患者間の比較が可能である.

【しびれ・痛みの補助診断法】

しびれ・痛みの電気生理学的検査―身体診察と併せて絞る

著者: 園生雅弘

ページ範囲:P.237 - P.239

ポイント

●“しびれ”の評価は,その“しびれ”が何を指すのか,すなわち,感覚障害なのか運動障害なのかから出発する.

●“痛み”のみの患者では,電気生理学的検査が役立つことは比較的少ない.

●明確な感覚低下がある場合には,感覚神経伝導検査とSEPによって局在診断ができる.

●手根管症候群をはじめとする絞扼・圧迫性ニューロパチー,頸椎症・腰椎症,腕神経叢疾患などの,しびれをきたす代表的疾患では,いずれも電気生理学的検査が診断に貢献する.

●臨床的・電気生理学的検討を抜きにMRIのみから診断することは誤診を招く.

しびれ・痛みの画像検査

著者: 勝俣康史

ページ範囲:P.240 - P.243

ポイント

●脳病変の検出にはMRI,特に拡散強調像が有用である.

●多発性硬化症では脳室周囲白質,脳梁下面に病変が多発する.

●梗塞,脱髄,血管炎など鑑別は多いが,画像は類似しており臨床症状を含めた総合的な診断が必要である.

●頭蓋底転移,椎間板炎など悪性腫瘍や炎症も見逃さないように注意が必要である.

しびれ・痛み診療の実践

クリニックで診ていけるしびれ・痛み

著者: 内山富士雄

ページ範囲:P.245 - P.249

ポイント

●絞扼性・圧迫性ニューロパチーの軽~中等症例は,プライマリ・ケア医が診続けることで不必要な専門医コンサルテーションを回避できる.ただし,脳卒中や坐骨神経痛などとの鑑別には注意を要する.

●心因性/原因不明のしびれ・痛みの患者は,根気よくかかりつけ医として診続けることが求められる.共感的な対応,専門他科との過不足ない連携などがポイントとなる.

●精神科医,診療内科医の選択枝が少ない地域では,心因性の患者のよりどころはプライマリ・ケア医である.

救急処置を要するしびれ・痛み

著者: 石田浩

ページ範囲:P.250 - P.253

ポイント

●救急でのしびれ・痛みの多くは慢性のしびれ・痛みの悪化で受診する例である.

●しびれと痛みが安全なのか危険なのかを鑑別することが重要.

●食中毒も鑑別に入れよ.

●危険なしびれには脳血管・脊髄・神経が関与している場合が多い.

●under triageにならないように診療態勢を整備する必要がある.

採血の後のしびれ

著者: 山口滋紀

ページ範囲:P.255 - P.257

ポイント

●採血時に生じる合併症としては,血管迷走神経反射,神経損傷,皮下出血が多い.

●採血後の重大なしびれ・痛みは,神経損傷後のCRPS(complex regional pain syndrome)によって生じる.

●採血時に損傷されやすい神経は,正中神経本幹や前腕外側皮神経である.

頸椎疾患によるしびれ・痛みをどう診るか

著者: 長谷川和宏

ページ範囲:P.259 - P.261

ポイント

●頸椎疾患由来の症状かどうか,すなわち,神経圧迫部位に一致する症状として説明できるかどうか

●頸椎疾患と判断できる場合,神経根症か,脊髄症か,続いて,椎間板ヘルニアか,脊柱管狭窄症か,を判定する.

●ヘルニア,狭窄症にかかわらず,神経根症の場合は,自然軽快することが多いのでまず対症療法を行う.

●脊髄症あるいは神経根症でも麻痺が認められる場合には,脊椎外科専門医に紹介する.

腰椎疾患によるしびれ・痛みをどう診るか

著者: 藤村祥一

ページ範囲:P.263 - P.267

ポイント

●腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症は,疼痛としびれをきたす代表的な腰椎変性性疾患である.

●腰椎椎間板ヘルニアは,単根性障害で疼痛を主訴とする片側愁訴が多い.

●腰部脊柱管狭窄症は,多根性障害でしびれを主訴とする両側愁訴が多い.

●腰椎疾患による痛みとしびれの診療には,疾患別の病態,臨床像,診断基準,治療方針などに精通することが重要である.

手根管症候群によるしびれ・痛みをどう診るか

著者: 牧裕

ページ範囲:P.268 - P.270

ポイント

●手根管症候群は手のしびれを主訴とする疾患で,頻度は少なくない.

●原因が未解明の特発性が多い.女性の頻度が高く更年期と周産期の2つのピークがある.

●夜間の手のしびれは特徴的である.痛みを手根管から離れた上肢近位に感ずる例もある.

●透析例での発症も少なくない.

●頸椎症との鑑別が重要である.

糖尿病性神経障害によるしびれ・痛みをどう診るか

著者: 馬場正之

ページ範囲:P.272 - P.274

ポイント

●ポリニューロパチーによる手足のしびれ・疼痛は,左右対称性で,足に強い.

●筋力低下,左右非対称,手主体の四肢感覚異常では糖尿病以外の原因が重要.

●ポリニューロパチー診断は陰性徴候(アキレス腱反射・振動覚の低下・消失)による.

●重篤な足病変の予防には,定期的な足視診がきわめて重要である.

●有痛性ニューロパチー発症予防のため,月間HbA1c低下は1%以内とする.

全身性疾患によるしびれ・痛みをどう診るか

著者: 上坂義和

ページ範囲:P.275 - P.278

ポイント

●多発神経障害(ポリニューロパチー)と多発単神経障害の症状の違いに着目して診断する.

●悪性腫瘍に起因する神経症状の原因には直接浸潤,傍腫瘍症候群,栄養障害,治療によるものがある.

●傍腫瘍症候群における自己抗体と関連する主な悪性腫瘍がある.

●血管炎による末梢神経障害は予後不良なので,その症状を疑ったら早めに生検を行う.

がん性疼痛としびれ―薬物療法の手順

著者: 国兼浩嗣

ページ範囲:P.280 - P.281

ポイント

●がんによる疼痛の機序はさまざまで,「しびれ」と表現される痛みがある.

●腫瘍による神経の圧迫・障害で起こる痛みを神経因性疼痛と総称し,しびれも一つの症状である.

●がん性疼痛の治療として,NSAIDsより開始し,痛みの程度に応じてモルヒネなどのオピオイドを追加するWHO方式が用いられる.

●神経因性疼痛に対してはオピオイドが効きにくい場合があり,鎮痛補助薬が併用される.

薬剤性のしびれ・痛みをどう診るか

著者: 亀井徹正

ページ範囲:P.282 - P.284

ポイント

●薬剤性末梢神経障害は稀ではなく,しびれ・痛みの原因の1つとして重要である.

●薬剤性末梢神経障害によるしびれ・痛みは,急性あるいは亜急性に発症する.

●原因薬剤として抗癌剤,抗HIV薬が有名だが,ほかの多くの薬剤でも起こる.

●治療の原則は,原因薬剤をできるだけ早期に中止することである.

免疫性ニューロパチーによるしびれ・痛みをどう診るか

著者: 桑原聡

ページ範囲:P.286 - P.288

ポイント

●Guillain-Barré症候群は脱髄型と軸索型に分類され,軸索型では感覚異常を伴わない.

●免疫性ニューロパチーでは神経根に病変が好発し,根性疼痛が問題になる場合がある.

●しびれ・痛みが主要症状となる免疫性純粋感覚性ニューロパチーが存在する.

●亜急性感覚性ニューロパチーは肺小細胞癌の遠隔効果によることが多く,腫瘍の発見に先行する場合がある.

多発性硬化症によるしびれ・痛みをどう診るか

著者: 菊地誠志

ページ範囲:P.289 - P.292

ポイント

●多発性硬化症において,しびれ・痛みは頻度が高く,うつを生ずるなどQOLの悪化因子として重要である.

●多発性硬化症のしびれ・痛みは,原因・部位・性質・出現様式・経過(再発・寛解・持続)のすべてにおいて多彩である.

●診察は,身体図を用いて患者の訴え(すべてのしびれと痛み)を確認することから始める.

●多発性硬化症のしびれ・痛みとして特徴的なものがある.

●治療は,複数のターゲットに,複数の薬剤の組み合わせで行うことが稀でなく,また,長期化する.

●治療薬の副作用に注意が必要である.

Parkinson病によるしびれ・痛みをどう診るか

著者: 山田人志

ページ範囲:P.293 - P.295

ポイント

●痛みはParkinson病患者の約半数にみられる.

●痛みは気のせいや精神的なものとして終わらせてはいけない.

●よく患者の訴えに耳を傾け適切な治療を行うことが大切である.

しびれ・痛み治療のエビデンス 【どこまで有効なのか?】

しびれ・痛みの内科的治療―薬物による介入

著者: 荻野裕

ページ範囲:P.297 - P.300

ポイント

●しびれの対症療法にはエビデンスは少なく,また保険外使用となることもある.

●中心となるのは抗うつ薬と抗てんかん薬である.

●しびれは他人にはわからない症状であるが,医師は患者のつらさを十分に慮っていることが患者に伝わるような態度で接することが重要である.

難治性疼痛の神経外科的治療

著者: 後藤真一 ,   平孝臣

ページ範囲:P.301 - P.304

ポイント

●外科的治療が有効な難治性疼痛症例があり,適切な評価に基づいた外科的治療の適応は非常に有意義である.

●神経遮断術や神経刺激による除痛術,および薬剤投与システムの植込み術などがある.

●手術侵襲を伴うために熟練した術者による洗練された手技が必須である.

●外科的治療のみで完璧に痛みを消失させることも一方では困難で,薬物療法やリハビリテーションなどを組み合わせて相互補完的に難治性疼痛治療を行うことが理想的である.

慢性疼痛のリハビリテーション

著者: 瀨田拓 ,   出江紳一

ページ範囲:P.305 - P.308

ポイント

●慢性疼痛に対するリハビリテーションは,鎮痛の補助と日常生活動作の改善を図る.

●リハビリテーション技術には,物理療法,運動療法,装具療法,知覚再教育,認知行動療法などがある.

●中枢性疼痛では,治療効果の機序は感覚野の可塑性から理解される.

しびれ・痛みの代替療法

著者: 菱川望

ページ範囲:P.310 - P.313

ポイント

●多くの代替医療は,疾患ではなく,患者個人をみることから始まる.

●しびれや痛みに対して,漢方薬,鍼灸など保険診療が可能で,エビデンスのある代替医療がある.

●代替医療では,西洋医学と異なるアプローチによって全身状態を把握するため,しびれ以外の症状にも効果を期待しうる.

●痛みに対して,食事療法・食養生など生活指導も可能である.

【コントラバーシーの中から】

腰痛の手術は是か非か

著者: 加藤龍一

ページ範囲:P.314 - P.316

ポイント

●腰椎椎間板ヘルニアの予後は,保存療法,手術療法ともに良好である.

●腰部脊柱管狭窄症の長期予後は不明である.

●上記2疾患は,神経脱落症状が急速に進行する場合のみ絶対的手術適応となる.

しびれ・痛みに対するビタミン剤の使用は是か否か

著者: 高橋一司

ページ範囲:P.317 - P.321

ポイント

●しびれと痛みに対するビタミン剤の有効性は,エビデンスとして確立されていない.

●臨床試験の結果から,B1製剤は痛みを中心にした病状に,B12製剤はしびれや異常感覚に対して効果が期待できる.

●臨床試験では4週間程度,長くても3カ月以内に効果が確認されていることが多く,長期にわたる治療の有効性はほとんど検討されていないため,治療効果が不明瞭な場合には,長期に及ぶ投与の継続は避けるべきである.

専門医はここが違う:鉄人のTIPS

器質性vs心因性―迷うしびれ・痛みに遭遇したら

著者: 野村英樹

ページ範囲:P.322 - P.325

ポイント

●「痛み」には侵害受容,痛み知覚,苦悩,疼痛行動の4層の構造があり(PAI-Nモデル),それぞれに把握する必要がある.

●「痛みの知覚」は,苦悩や疼痛行動により強く影響を受けることがあるが,虚偽性障害ないし詐病以外のすべての患者は本当に「痛み」を知覚している.

●特に慢性の「痛み」患者に対しては,苦悩および疼痛行動への対処が必要である.

見逃しやすいしびれ

著者: 平山幹生

ページ範囲:P.326 - P.329

ポイント

●見逃しやすいしびれをきたす代表的疾患がある.

●しびれをきたす稀な病気:急性間欠性ポルフィリン症,Lyme病などがある.

●日常的に遭遇する疾患:胸郭出口症候群,過換気症候群などがある.

●最近注目されている疾患:新変異型Creutzfeldt-Jacob病,線維筋痛症などがある.

●心因性しびれの特徴を理解しておくとよい.

原因のつかめないしびれに遭ったら

著者: 福武敏夫

ページ範囲:P.330 - P.333

ポイント

●患者が「しびれ」で表現しようとしている内容は実に多様であり,内容分析が第一.

●原因不明のときは,当然ながら,病歴をできるだけ細かく取り,診察を丁寧に行う.

●しびれの原因は一時的に体性感覚神経に求められる場合と,求められない場合がある.

●原因不明のときは,薬物の影響,全身疾患との関連,心因,特に家族内ストレスを疑う.

座談会

しびれ・痛みをどう見切るか?

著者: 大生定義 ,   長谷川和宏 ,   福武敏夫 ,   関谷紀貴

ページ範囲:P.334 - P.343

 「しびれ・痛み」は,患者ごとに多彩な訴えがされること,原因が多岐にわたること,心因性を疑わせる場合の対応が難しいことなど,苦手意識を抱きやすい症状の代表であろう.

 主治医としてどこまで診るべきか,どこから整形外科や神経内科など専門医に委ねるべきか.緊急を要する「しびれ・痛み」から,知っておきたい「しびれ・痛み」,原因を解きほぐして診断に迫る専門医のコツ,長い経過をたどる患者との付き合い方まで,幅広く語っていただいた.

連載 見て・聴いて・考える 道具いらずの神経診療・2

―患者が診察室に入ってきた,その瞬間を捉える(1)―姿勢からわかること

著者: 岩崎靖

ページ範囲:P.351 - P.356

 第1回では患者が診察室へ入る前段階として,問診表のウラを読むコツを書いた.今回からは患者が診察室へ入室する際の観察点のコツについて「患者が診察室に入ってきた,その瞬間を捉える」と題して,①姿勢からわかること,②表情からわかること,③歩行からわかること,④話し方からわかること,の4回に分けて書いてみたい.

 神経内科医にとって,診察室に入ってくる患者を観察することはきわめて重要であり,患者が診察室に入ってきて,向かい合って座り,問診を始めるまでの数秒~数十秒の間に得られる情報は膨大な量である.姿勢,歩容,表情,不随意運動の有無などを観察することが可能であり,時には診察室に入ってきた瞬間に診断がつくこともある.最近は,電子カルテやオーダリングシステムを導入している病院が多いが,患者が診察室に入ってくるとき,あるいは出ていくときにコンピュータ画面に向かって記録を打ち込んでいて貴重な瞬間を見落とすことがあってはならない.また,いずれの科でも当然のことであるが,患者が診察室に入ってくるときにアイコンタクトを含めて相手としっかり向き合うことは,その後の問診・診察を含めて患者-医師関係を築くうえできわめて重要な第一歩であることは言うまでもない.

目でみるトレーニング

著者: 渡邊奈津子 ,   木村琢磨 ,   岩崎靖

ページ範囲:P.357 - P.362

聖路加Common Diseaseカンファレンス・11

―腎臓内科編―血尿・蛋白尿をみたときのアプローチ法

著者: 西﨑祐史 ,   小松康宏

ページ範囲:P.363 - P.369

血尿・蛋白尿のアプローチ法  まずはここを押さえよう
①新鮮尿において,尿中赤血球5~6/HPFを血尿とする.血尿のみの場合には,尿細胞診を施行し,泌尿器科にコンサルトする.
②蛋白尿の評価は,定性検査だけでなく,随時尿にて蛋白/Cr比を定量し評価する.
③蛋白尿と血尿が合併する場合は,何らかの糸球体腎炎と考える.治療の対象となるので,腎臓内科専門医へのコンサルトが必要である.
④ネフローゼ症候群をみたら,まずは原因を考える.また浮腫,血液濃縮が高度な症例では,治療の前に抗凝固療法の優先を検討する.

患者が当院を選ぶ理由 内科診察室の患者-医師関係・2

ありふれた血圧手帳で患者-医師関係をつくる

著者: 灰本元

ページ範囲:P.370 - P.374

 不安障害や抑うつなどの心理的問題を背景とした病気では,患者-医師関係は一義的に重大であるから,たくさんの心理的な問題を扱った書物がある.生活習慣病でも同じように患者-医師関係は重大なのだが,意外にもそれを主題にした総説や随筆に出会った経験がない.今回は高血圧患者で私なりの流儀を綴ってみたい.

研修おたく海を渡る・26

外来に臨む心構え

著者: 白井敬祐

ページ範囲:P.375 - P.375

外来で患者さんを診る前に,特別なことをされている方はいるでしょうか.今回は先日サンフランシスコで開かれた,がん治療医対象のカンファレンスで出会った先生について,書いてみたいと思います.天下のMDアンダーソンがんセンターにありながら,細分化された最先端治療をするわけではなく,がんをトータルに診る総合がん診療科(General Oncology)を標榜するMichael Fisch先生です.彼が言うには,

 1)What's happening?

  (今,何が起こっているか?)

 2)What's going to happen?

  (これから,何が起こりそうか?)

 3)What can I do to help you?

  (どんな手助けができるか?)

を,外来で明らかにするのを目標にしているということです.もちろん一度ですべてがわからないこともあるそうですが,フォローアップでうまくいっているような状況でも,必ず3番目の「どんな手助けができるか?」の問いかけを忘れなければ,見逃しそうなことにも気づくことができ,患者の満足度も上がるのだと強調していました.

研修医のためのリスクマネジメント鉄則集・2

医師とリスクマネジメント(後編)

著者: 田中まゆみ

ページ範囲:P.376 - P.379

 医事紛争に端的に現れているが,現在,患者が医療に「100%治癒」を期待し,悪い結果に終わると「裏切られた」と感じるのは,医療側・患者側・マスコミの三者にそれぞれ責任があるといわねばならない.医療側はしばしば医療の現実を等身大に伝えず誇大宣伝をし,マスコミは無批判に記事を書き,患者は医療の不確実性を受容しようとしない.医療側は最新治療(実効のあるものもないものも含めて)の開発に夢中で,常に未知の危険と背中合わせであることを過小評価し,いいことづくめのようにマスコミに取材させる.マスコミも,常に批判的に報道するという使命を忘れ,患者受けのする明るい面しか書き立てないのはあたかも大本営発表のようである.患者は,生・老・病・死の不条理を受容できず,藁にもすがる思いから,このような宣伝にまんまと乗せられやすい.

書評

神経救急・集中治療ハンドブック―Critical Care Neurology

著者: 田代邦雄

ページ範囲:P.249 - P.249

監修:篠原 幸人編集:永山 正雄,濱田 潤一

A5 頁496 2006年 定価5,775円(本体5,500円+税5%) [ISBN978-4-260-00132-8] 医学書院刊

 神経学(Neurology)の臨床としては,本邦では神経内科が診療科・講座の代名詞として定着している.しかし神経疾患診療においては急性期から慢性期まで幅広く神経疾患に対応していくことは必須であり,神経内科,脳神経外科,一般内科,救急・集中治療,総合診療科,さらにはリハビリテーション科もチームの一員である.ところが,神経疾患救急を真正面から取り上げた神経内科からの教科書は今日まで存在しなかったのである.

標準法医学・医事法―第6版

著者: 吉田謙一

ページ範囲:P.300 - P.300

編集:石津日出雄,高津 光洋編集協力:池田 典昭

B5 頁468 2006年 定価6,195円(本体5,900円+税5%) [ISBN978-4-260-00193-9] 医学書院刊

 『標準法医学・医事法 第6版』は,スタンダードな教科書の名に恥じない重厚さ,詳細さに加えて,法改正や社会情勢の変化をタイムリーに捉えて,医師が知るべき法知識を網羅した座右の書である.学生,臨床医に加えて,若手・ベテランを問わず法医学実務家必携の書でもある.

心不全の診かた・考えかた

著者: 小室一成

ページ範囲:P.379 - P.379

編:北風 政史

B5 頁288 2007年 定価6,825円(本体6,500円+税5%) [ISBN978-4-260-00408-4] 医学書院刊

 心不全にはいくつもの問題がある.まず第一に患者数の多いことである.疾患統計の確かな米国において,心不全患者数は,1950年より増加し続けており,最近では毎年50万人が新たに心不全と診断され,現在500万人の患者がいる.推計では,この増加傾向は2040年まで続くといわれている.人口比と心筋梗塞発症頻度から推定すると,わが国には,100-200万人くらいの心不全患者がいると考えられる.生活習慣が欧米化し,急速に高齢化社会を迎えているわが国において,当然ながら,心不全患者数は増加している.心不全のもう一つの問題は,その不良な予後である.心不全全体の5年生存率が50%,重症心不全では3年生存率は30%以下である.この数字は,重症疾患の代表である癌と比較しても決して劣らない.さらにもう一つ問題点を挙げるとすると,高額な医療費である.心不全は,予後が不良とはいえ,軽症から重症まで,種々の治療法があり,入退院を繰り返すことが多い.その結果,多くの国において,1疾患にかかる医療費としては,トップである.このように心不全は癌と並ぶ重大な疾患であり,その発症機序を解明することがきわめて重要である.

発刊によせて 詩を書く立場か

神経文字学―読み書きの神経科学

著者: 谷川俊太郎

ページ範囲:P.350 - P.350

 些細な一時的失読,失書は多くの人が経験していると思いますが,健康な人間は読み書きを子どものころからほとんど呼吸と同じようにしているので,コトバを失うことを,たとえば癌ほどには心配していないのではないでしょうか.ですがたとえ部分的にでも読み書きの能力を失うことは,他人とのコミュニケーションがとり難くなるだけでなく,生きている世界そのものの秩序が崩れていくことでもありますから,その不安は健康な人間の想像にあまります.私はコトバを材料に,詩という細工物を作る仕事をしていますから,本書を多分他の仕事をしている人より切実な感じで読んだと思います.

 詩はどんなふうにして書くのですか,というような質問をされることがあります.パソコンの前に座ってコトバが泡みたいに浮かんでくるのを待つのです,というのが私の答え方です.浮かんできた数語ないしは一行を昔は鉛筆で書いていましたが,今はキーで打ちます.深層の混沌から生まれてきたコトバが表層で分節されて定着し,眼に見える形でディスプレーに現れる.普通は意識することのない,脳と眼と手をむすぶその働きの不思議さ,精妙さを,本書は脳の働きのある種の欠落から追求し,いわばネガからポジを写しだすように私たちに示してくれます.

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編集室より

著者:

ページ範囲:P.388 - P.388

●「しびれや痛みという言葉で患者さんが訴える身体の違和感を,どう受け止めて治療につなげるかが大切なんです」.今月の主題を担当することが決まったとき,「しびれと痛み」の診療に関するお考えをお聞かせくださった大生先生が口になさったこのお言葉が,私の心に響きました.こうして,少し長めのサブタイトルが,今月の主題のコンセプトとなりました.

●お原稿をご執筆くださった先生方は,まさにこのコンセプトを的確に受け止め,応じてくださいました.患者の多彩な訴えをどう解きほぐすか,膨大な知識や豊かなご経験を背景とした診断過程や治療方針を拝読すると,まるで上質な推理小説に出会ったかのような気分になります.「しびれと痛み」の難しさと,だからこその診療の醍醐味も,おぼろげに見えてきました.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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