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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻2号

2008年02月発行

文献概要

今月の主題 しびれと痛み 患者の“何か変な感じ”をどう受け止め,応じていくか 診察場面のしびれ・痛み 【しびれ・痛みの訴えをどう解きほぐすか】

性状から診断へのアプローチ―どのようなしびれ・痛みなのか

著者: 長谷川修1

所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター総合診療科

ページ範囲:P.217 - P.220

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ポイント

●感覚症状は刺激症状と欠落症状に分けられる.刺激症状は痛みとしびれに代表されるが,その強さはニューロパチーの進行度とは必ずしも並行しない.

●症状は,常に感じる(多発ニューロパチー)のか,間歇的に感じる(spasmophilie)のか.増強する時間帯が,明け方(手根管症候群)か,午前中(うつ)か夕方(緊張型頭痛)かによって原因が異なる.

●発症様式に関して,多くは慢性症状として現れる.日単位で明示できるものは,頸椎症に対するminor trauma,時間(分,秒)単位は血管性,外傷,機能性障害などが該当する.

●手根管症候群の痛みとしびれは示指または中指の指先を中心とし,夜間増悪する.

●多発ニューロパチーの評価には,アキレス腱反射,小足筋萎縮,足趾振動覚といった下肢遠位部での診察が有用である.

参考文献

1)長谷川修:しびれと痛みの理解に必要な神経解剖.Medicina 41:1265-1267,2004
2)長谷川修:糖尿病性ニューロパチーと足壊疽.整・災外 48:1263-1271,2005
3)Dawson DM, et al:Entrapment neuropathies. 3rd ed, pp.20-94, Lippincott-Raven, Philadelphia, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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