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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻2号

2008年02月発行

文献概要

今月の主題 しびれと痛み 患者の“何か変な感じ”をどう受け止め,応じていくか 診察場面のしびれ・痛み 【しびれ・痛みの評価法】

しびれ・痛みの定量的知覚試験

著者: 島村めぐみ1 黒岩義之2

所属機関: 1横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター神経内科 2横浜市立大学医学部神経内科

ページ範囲:P.232 - P.235

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ポイント

●一般に,しびれ・痛みの客観的定量的評価は困難である.

●ニューロメーターを用いた神経電流知覚閾値の測定は簡便で非侵襲的でありながら高い再現性をもち,神経伝導検査で不可能な小径有髄線維や無髄線維の障害を検出することが可能である.

●同一神経束内の神経線維を選択的に評価することが可能である.

●初期の末梢神経障害で認められる知覚過敏を検出できることが,画期的である.

●知覚閾値を定量化することで,治療評価や患者間の比較が可能である.

参考文献

1)島村めぐみ:ニューロメーターを用いたしびれの評価.綜合臨 55:2223-2226,2006
2)Katims JJ, et al:Transcutaneous nerve stimulation;Frequency and waveform specificity in humans. Appl Neurophysiol 49:86-91, 1986
3)Masson EA, et al:Current perception thresholds;A new, quick, and reproducible method for the assessment of peripheral neuropathy in diabetes mellitus. Diabetologia 32:724-728, 1989
4)鈴木研一・他:Neurometerを用いた知覚検査.末梢神経 6:59-62,1995
5)Technology review:The Neurometer Current Perception Threshold (CPT). AAEM Equipment and Computer Committee. American Association of Electrodiagnostic Medicine. Muscle Nerve 22:523-531, 1999
6)光畑裕正,宮崎東洋:疼痛患者での知覚神経機能の電気生理学的診断法による評価;神経選択的電流知覚閾値(CPT)と疼痛耐性閾値(PTT).ペインクリニック 19:535-549,1998
7)Shimoda O, Ikuta Y:The current perception thresholds vary between horizontal and 70 degrees tilt-up positions. Anesth Analg 91:398-402, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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