文献詳細
今月の主題 しびれと痛み 患者の“何か変な感じ”をどう受け止め,応じていくか
診察場面のしびれ・痛み 【しびれ・痛みの補助診断法】
文献概要
ポイント
●“しびれ”の評価は,その“しびれ”が何を指すのか,すなわち,感覚障害なのか運動障害なのかから出発する.
●“痛み”のみの患者では,電気生理学的検査が役立つことは比較的少ない.
●明確な感覚低下がある場合には,感覚神経伝導検査とSEPによって局在診断ができる.
●手根管症候群をはじめとする絞扼・圧迫性ニューロパチー,頸椎症・腰椎症,腕神経叢疾患などの,しびれをきたす代表的疾患では,いずれも電気生理学的検査が診断に貢献する.
●臨床的・電気生理学的検討を抜きにMRIのみから診断することは誤診を招く.
●“しびれ”の評価は,その“しびれ”が何を指すのか,すなわち,感覚障害なのか運動障害なのかから出発する.
●“痛み”のみの患者では,電気生理学的検査が役立つことは比較的少ない.
●明確な感覚低下がある場合には,感覚神経伝導検査とSEPによって局在診断ができる.
●手根管症候群をはじめとする絞扼・圧迫性ニューロパチー,頸椎症・腰椎症,腕神経叢疾患などの,しびれをきたす代表的疾患では,いずれも電気生理学的検査が診断に貢献する.
●臨床的・電気生理学的検討を抜きにMRIのみから診断することは誤診を招く.
参考文献
1)園生雅弘:神経筋の電気診断.Brain Nerve 59:241-250,2007
2)園生雅弘:手根管症候群の電気生理.神経内科 59:334-341,2003
3)園生雅弘:頸椎症の電気生理学的診断.脳の科学 25:751-759,2003
4)園生雅弘:神経叢疾患と脊椎脊髄疾患の鑑別.脊椎脊髄ジャーナル 18:441-449,2005
掲載誌情報