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文献概要
今月の主題 しびれと痛み 患者の“何か変な感じ”をどう受け止め,応じていくか しびれ・痛み診療の実践
採血の後のしびれ
著者: 山口滋紀1
所属機関: 1横浜市立市民病院神経内科
ページ範囲:P.255 - P.257
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●採血時に生じる合併症としては,血管迷走神経反射,神経損傷,皮下出血が多い.
●採血後の重大なしびれ・痛みは,神経損傷後のCRPS(complex regional pain syndrome)によって生じる.
●採血時に損傷されやすい神経は,正中神経本幹や前腕外側皮神経である.
●採血時に生じる合併症としては,血管迷走神経反射,神経損傷,皮下出血が多い.
●採血後の重大なしびれ・痛みは,神経損傷後のCRPS(complex regional pain syndrome)によって生じる.
●採血時に損傷されやすい神経は,正中神経本幹や前腕外側皮神経である.
参考文献
1)厚生労働省ホームページ:「安全で安心な献血の在り方に関する懇談会」報告書(http//www.mhlw.go.jp/houdou/2005/12/h1206-1b.html)
2)Horowitz SH:Venipuncure-induced neuropathic pain;The clinical syndrome, with comparison to experimental nerve injury models. Pain 94:225-229, 2001
3)渡辺美津子・ほか:採血による後遺症のフォローアップシステム.医学検査 53:673,2004
4)大西宏明:採血による合併症とその対策.臨床病理 53:904-910,2005
5)Merskey H, Bogduk N:Classification of chronic pain. 212 IASP Press, Seattle, 1994
6)田邊豊:医原性末梢神経損傷のメカニズムと治療.臨床病理 55:241-250,2007
7)Stanton-Hicks M, et al:Reflex sympathetic dystrophy;Changing concepts and taxonomy. Pain 63:127-133, 1995
8)Harden RN, Bruehl S:CRPS;Current Diagnosis and Therapy. p45-59, IASP Press, Seattle, 2005
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