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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻2号

2008年02月発行

文献概要

今月の主題 しびれと痛み 患者の“何か変な感じ”をどう受け止め,応じていくか しびれ・痛み診療の実践

糖尿病性神経障害によるしびれ・痛みをどう診るか

著者: 馬場正之1

所属機関: 1青森県立中央病院神経内科

ページ範囲:P.272 - P.274

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ポイント

●ポリニューロパチーによる手足のしびれ・疼痛は,左右対称性で,足に強い.

●筋力低下,左右非対称,手主体の四肢感覚異常では糖尿病以外の原因が重要.

●ポリニューロパチー診断は陰性徴候(アキレス腱反射・振動覚の低下・消失)による.

●重篤な足病変の予防には,定期的な足視診がきわめて重要である.

●有痛性ニューロパチー発症予防のため,月間HbA1c低下は1%以内とする.

参考文献

1)佐藤 譲・他:糖尿病神経障害の発症頻度と臨床診断におけるアキレス腱反射の意義──東北地方15,000人の実態調査.糖尿病 50:779-806,2007
2)八木橋操六:臨床医のための糖尿病の病理.診断と治療社,2004
3)糖尿病性神経障害を考える会:糖尿病性多発神経障害の簡易診断基準.末梢神経 11:150,2000
4)馬場正之:糖尿病性神経障害:合理的アプローチ法について考える.糖尿病学の進歩2007,pp183-188,診断と治療社,2007
5)Watkins PJ, Thomas PK:Diabetic truncal radiculoneuropathy. In Dyck PJ, Thomas PK (eds):Diabetic neuropathy, 2nd ed, pp46-47, WB Saunders, Philadelphia, 1999
6)Baba M, et al:Three-year inhibition of aldose reductase on development of symptomatic neuropathy in diabetic patients. J Periph Nerv Syst 11:175-177, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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