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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻2号

2008年02月発行

文献概要

今月の主題 しびれと痛み 患者の“何か変な感じ”をどう受け止め,応じていくか しびれ・痛み診療の実践

多発性硬化症によるしびれ・痛みをどう診るか

著者: 菊地誠志1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構札幌南病院神経内科

ページ範囲:P.289 - P.292

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ポイント

●多発性硬化症において,しびれ・痛みは頻度が高く,うつを生ずるなどQOLの悪化因子として重要である.

●多発性硬化症のしびれ・痛みは,原因・部位・性質・出現様式・経過(再発・寛解・持続)のすべてにおいて多彩である.

●診察は,身体図を用いて患者の訴え(すべてのしびれと痛み)を確認することから始める.

●多発性硬化症のしびれ・痛みとして特徴的なものがある.

●治療は,複数のターゲットに,複数の薬剤の組み合わせで行うことが稀でなく,また,長期化する.

●治療薬の副作用に注意が必要である.

参考文献

1)Solaro C, et al:The prevalence of pain in multiple sclerosis;A multicenter cross-sectional study. Neurology 63:919-921, 2004
2)Garg N, Weinstock-Guttman B:Treatment of pain, paresthesias and paroxysmal disorders in multiple sclerosis. Cohen JA, Rudick RA (ed):Multiple Sclerosis Therapeutics. 3rd ed, pp845-862, Informa Healthcare, London, 2007
3)Solaro C, et al:Antiepileptic medications in multiple sclerosis;Adverse effects in a three-year follow-up study. Neurol Sci 25:307-310, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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