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今月の主題 しびれと痛み 患者の“何か変な感じ”をどう受け止め,応じていくか しびれ・痛み診療の実践
多発性硬化症によるしびれ・痛みをどう診るか
著者: 菊地誠志1
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構札幌南病院神経内科
ページ範囲:P.289 - P.292
文献購入ページに移動●多発性硬化症において,しびれ・痛みは頻度が高く,うつを生ずるなどQOLの悪化因子として重要である.
●多発性硬化症のしびれ・痛みは,原因・部位・性質・出現様式・経過(再発・寛解・持続)のすべてにおいて多彩である.
●診察は,身体図を用いて患者の訴え(すべてのしびれと痛み)を確認することから始める.
●多発性硬化症のしびれ・痛みとして特徴的なものがある.
●治療は,複数のターゲットに,複数の薬剤の組み合わせで行うことが稀でなく,また,長期化する.
●治療薬の副作用に注意が必要である.
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