文献詳細
今月の主題 しびれと痛み 患者の“何か変な感じ”をどう受け止め,応じていくか
しびれ・痛み治療のエビデンス 【コントラバーシーの中から】
文献概要
ポイント
●しびれと痛みに対するビタミン剤の有効性は,エビデンスとして確立されていない.
●臨床試験の結果から,B1製剤は痛みを中心にした病状に,B12製剤はしびれや異常感覚に対して効果が期待できる.
●臨床試験では4週間程度,長くても3カ月以内に効果が確認されていることが多く,長期にわたる治療の有効性はほとんど検討されていないため,治療効果が不明瞭な場合には,長期に及ぶ投与の継続は避けるべきである.
●しびれと痛みに対するビタミン剤の有効性は,エビデンスとして確立されていない.
●臨床試験の結果から,B1製剤は痛みを中心にした病状に,B12製剤はしびれや異常感覚に対して効果が期待できる.
●臨床試験では4週間程度,長くても3カ月以内に効果が確認されていることが多く,長期にわたる治療の有効性はほとんど検討されていないため,治療効果が不明瞭な場合には,長期に及ぶ投与の継続は避けるべきである.
参考文献
1)Head KA:Peripheral neuropathy;Pathogenic mechanisms and alternative therapies. Altern Med Rev 11:294-329, 2006
2)高橋一司:しびれと痛みに対する対症療法──ビタミン剤は有効か.medicina 41:1364-1368,2004
3)阿部達夫・他:いわゆる神経痛に対するTTFD錠の臨床効果──多施設二重盲検比較対照試験による検討.臨と研 52:1255-1267,1975
4)亀山正邦・他:Methylcobalaminの脊髄および末梢神経疾患に対する治療効果──二重盲検同時対照法による検討.臨と研 49:1963-1966,1972
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7)Sima AA,;Acetyl-L-Carnitine Study Group:Acetyl-L-carnitine improves pain, nerve regeneration, and vibratory perception in patients with chronic diabetic neuropathy;An analysis of two randomized placebo-controlled trials. Diabetes Care 28:89-94, 2005
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