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今月の主題 しびれと痛み 患者の“何か変な感じ”をどう受け止め,応じていくか 専門医はここが違う:鉄人のTIPS
器質性vs心因性―迷うしびれ・痛みに遭遇したら
著者: 野村英樹1
所属機関: 1金沢大学医学部附属病院総合診療部・総合診療内科
ページ範囲:P.322 - P.325
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●「痛み」には侵害受容,痛み知覚,苦悩,疼痛行動の4層の構造があり(PAI-Nモデル),それぞれに把握する必要がある.
●「痛みの知覚」は,苦悩や疼痛行動により強く影響を受けることがあるが,虚偽性障害ないし詐病以外のすべての患者は本当に「痛み」を知覚している.
●特に慢性の「痛み」患者に対しては,苦悩および疼痛行動への対処が必要である.
●「痛み」には侵害受容,痛み知覚,苦悩,疼痛行動の4層の構造があり(PAI-Nモデル),それぞれに把握する必要がある.
●「痛みの知覚」は,苦悩や疼痛行動により強く影響を受けることがあるが,虚偽性障害ないし詐病以外のすべての患者は本当に「痛み」を知覚している.
●特に慢性の「痛み」患者に対しては,苦悩および疼痛行動への対処が必要である.
参考文献
1)Loeser JD:Concepts of pain. In:Stanton-Hicks M, Boas R (eds):Chronic low back pain. pp145-148, Raven Press, New York, 1982
2)野村英樹,小泉順二:症例から学ぶクリニカル・ルール──10年以上続く腰痛を訴えて来院した46歳女性.JIM 12:44-48,2002
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