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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻2号

2008年02月発行

文献概要

連載 聖路加Common Diseaseカンファレンス・11

―腎臓内科編―血尿・蛋白尿をみたときのアプローチ法

著者: 西﨑祐史1 小松康宏1

所属機関: 1聖路加国際病院腎臓内科

ページ範囲:P.363 - P.369

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血尿・蛋白尿のアプローチ法  まずはここを押さえよう
①新鮮尿において,尿中赤血球5~6/HPFを血尿とする.血尿のみの場合には,尿細胞診を施行し,泌尿器科にコンサルトする.
②蛋白尿の評価は,定性検査だけでなく,随時尿にて蛋白/Cr比を定量し評価する.
③蛋白尿と血尿が合併する場合は,何らかの糸球体腎炎と考える.治療の対象となるので,腎臓内科専門医へのコンサルトが必要である.
④ネフローゼ症候群をみたら,まずは原因を考える.また浮腫,血液濃縮が高度な症例では,治療の前に抗凝固療法の優先を検討する.

参考文献

1)Ichikawa I, et al:Role for intrarenal mechanisms in the impaired salt excretion of experimental nephrotic syndrome. J Clin Invest 71:91-103, 1983

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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