icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina45巻2号

2008年02月発行

文献概要

連載 研修おたく海を渡る・26

外来に臨む心構え

著者: 白井敬祐

所属機関:

ページ範囲:P.375 - P.375

文献購入ページに移動
外来で患者さんを診る前に,特別なことをされている方はいるでしょうか.今回は先日サンフランシスコで開かれた,がん治療医対象のカンファレンスで出会った先生について,書いてみたいと思います.天下のMDアンダーソンがんセンターにありながら,細分化された最先端治療をするわけではなく,がんをトータルに診る総合がん診療科(General Oncology)を標榜するMichael Fisch先生です.彼が言うには,

 1)What's happening?

  (今,何が起こっているか?)

 2)What's going to happen?

  (これから,何が起こりそうか?)

 3)What can I do to help you?

  (どんな手助けができるか?)

を,外来で明らかにするのを目標にしているということです.もちろん一度ですべてがわからないこともあるそうですが,フォローアップでうまくいっているような状況でも,必ず3番目の「どんな手助けができるか?」の問いかけを忘れなければ,見逃しそうなことにも気づくことができ,患者の満足度も上がるのだと強調していました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?