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今月の主題 内科医が診る骨粗鬆症 防げる骨折を防ぐための骨粗鬆症診療
扉
著者: 細井孝之1
所属機関: 1国立長寿医療センター先端医療部
ページ範囲:P.395 - P.395
文献購入ページに移動 最近,骨粗鬆症の診療実態に関する全国的なアンケート調査をさせていただく機会があり,そのなかで骨粗鬆症の診断基準に関する周知度を確かめる項目があった(厚生労働科学研究費補助金・長寿科学総合研究事業「骨粗鬆症性骨折の実態調査および全国的診療データベース構築の研究」主任研究者:折茂 肇).骨粗鬆症の診断基準があることを知っているかという問いに対して,知っているとの回答は内科医の約40%から得られたが,整形外科医の90%台とは大きな差が認められた.内科については専門分野を問わない調査であったために,例えば代謝・内分泌系に絞った調査を行えば,もっと高い数字が得られたかもしれない.しかしながら,内科領域における骨粗鬆症に対する取り組みはまだまだであると考えざるを得ない.
骨粗鬆症の予防と治療は,骨折の予防を最大の目標としている.しかしいずれにせよ,内科診療の現場では骨折を意識した診療のきっかけを捉えることが難しい.その反面,内科診療こそが骨折予防の機会であることが望まれている.骨粗鬆症診療を意識しないで日常診療を進めることは,骨折リスクが高まっている患者を目の前にしながら,見過ごしていることでもある.
骨粗鬆症の予防と治療は,骨折の予防を最大の目標としている.しかしいずれにせよ,内科診療の現場では骨折を意識した診療のきっかけを捉えることが難しい.その反面,内科診療こそが骨折予防の機会であることが望まれている.骨粗鬆症診療を意識しないで日常診療を進めることは,骨折リスクが高まっている患者を目の前にしながら,見過ごしていることでもある.
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