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文献概要
今月の主題 内科医が診る骨粗鬆症 防げる骨折を防ぐための骨粗鬆症診療 予防と治療
予防と治療のための栄養指導―カルシウムだけで骨粗鬆症は予防できるか
著者: 塚原典子1
所属機関: 1新潟医療福祉大学健康栄養学科
ページ範囲:P.462 - P.466
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●骨粗鬆症治療におけるカルシウム摂取量:800mg以上を摂取目標量としている.カルシウム摂取単独では,骨量減少を抑制することはできても,骨折予防効果は期待できない.
●日本人の食事摂取基準(2005年版):厚生労働省が策定した,日本人が健康を維持・増進し,疾病予防のために摂取すべき1日の栄養量(摂取基準量).5年ごとに改定される.現在のものは2005年4月から2010年3月まで使用される.
●上限量:ある性・年齢階級に属するほとんどすべての人々が,過剰摂取による健康障害を起こすことのない栄養素摂取量の最大限の量.カルシウムは成人男女ともに2,300mg/日である.
●骨粗鬆症治療におけるカルシウム摂取量:800mg以上を摂取目標量としている.カルシウム摂取単独では,骨量減少を抑制することはできても,骨折予防効果は期待できない.
●日本人の食事摂取基準(2005年版):厚生労働省が策定した,日本人が健康を維持・増進し,疾病予防のために摂取すべき1日の栄養量(摂取基準量).5年ごとに改定される.現在のものは2005年4月から2010年3月まで使用される.
●上限量:ある性・年齢階級に属するほとんどすべての人々が,過剰摂取による健康障害を起こすことのない栄養素摂取量の最大限の量.カルシウムは成人男女ともに2,300mg/日である.
参考文献
1)折茂 肇,他:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2006年版,ライフサイエンス出版,2006
2)厚生労働省策定 日本人の食事摂取基準2005年版,第一出版,2005
3)石井光一,他:簡便な「カルシウム自己チェック表」の開発とその信頼度の確定.Osteoporos Jpn 13:221-226,2005
4)Jackson RD, et al:Calcium plus vitamin D supplementation and the risk of fractures. N Engl J Med 354:669-683, 2006
5)熊谷 修,他:自立高齢者の老化を遅らせるための介入研究―有料老人ホームにおける栄養状態改善によるこころみ.日公衛誌 46:1003-1011,1999
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