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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻4号

2008年04月発行

文献概要

今月の主題 一般内科医が診る循環器疾患―3大病態を把握する

著者: 三田村秀雄1

所属機関: 1東京都済生会中央病院

ページ範囲:P.583 - P.583

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 「内科医は全身を診ろ」,口うるさい先輩は(自分のことは棚上げにして),いつもそう言い続けてきた.ところがいつの頃からか,心臓は心臓内科医が診る臓器,循環器は循環器医が管理する領域,になってしまった.もはや一般内科医は患者がひとたび「胸が痛い」と言おうものなら,「それだったら循環器内科にどうぞ」と微笑みながら紹介し,後はもう知らないと決め込む.

 しかし患者のほうはそんな縄張り争いに興味はない.胸が苦しくて受診すると,呼吸器内科があり,循環器内科がある.むくんだ足を引きずって,むくみ科を探しても見つからない.一瞬気を失った患者が向かうべき科が神経内科なのか循環器内科なのかも,わかるはずもない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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