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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻4号

2008年04月発行

文献概要

今月の主題 一般内科医が診る循環器疾患―3大病態を把握する 循環器疾患が疑われたときの診断の進め方 【初診時に,何を聞き,どこを診察するか】

胸痛

著者: 本田喬1

所属機関: 1済生会熊本病院循環器科

ページ範囲:P.584 - P.587

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ポイント

●急性冠症候群,急性大動脈解離,急性肺塞栓は致死的疾患.否定できるまでは帰宅させない.

●急性冠症候群では診断や早期再灌流療法の実施までの時間経過が重要.

●急性大動脈解離や急性肺塞栓は疑うことが最大のポイント.

●急性大動脈解離では突然の鋭いあるいは引き裂かれるような胸背部痛と高血圧,および心電図変化に乏しいことが特徴的である.

●心電図で異常所見がない場合でも病歴(自覚症状)を重視すること.

●顔面蒼白,冷汗を伴う重篤感のある患者は,バイタルチェック,病歴聴取,救急処置を同時進行する.

参考文献

1)Pope JH, et al:Missed diagnoses of acute cardiac ischemia in the emergency department. N Engl J Med 342:1163-1170, 2000
2)Hagan PG, et al:The International Registry of Acute Aortic Dissection(IRAD), New insights into an old disease. JAMA 283:897-903, 2000
3)Bossone E, et al:Pulse deficits;A simple clinical sign as independent predictor of in-hospital complications and mortality in patients with type A aortic dissection. Am J Cardiol 89:851-855, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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