icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina45巻4号

2008年04月発行

今月の主題 一般内科医が診る循環器疾患―3大病態を把握する

循環器疾患が疑われたときの診断の進め方 【循環器救急を心電図でどこまでわかるか】

胸痛

著者: 小野智彦1 樅山幸彦1

所属機関: 1国立病院機構東京医療センター循環器科

ページ範囲:P.604 - P.607

文献概要

ポイント

●胸痛の鑑別診断に12誘導心電図は必要不可欠な検査である.

●心筋梗塞の発症直後はT波増高のみ認め,心電図では診断困難なことが多い.

●来院時心電図で明らかな異常がない場合には,ニトログリセリン舌下後に再度心電図をチェックする.

●ST低下を認めたら,他誘導でST上昇がないか必ずチェックする.

●胸痛のないときの心電図で異常がなくても不安定狭心症は否定できない.

参考文献

1)Antman EM, et al:ACC/AHA guidelines for the management of patients with ST-elevation myocardial infarction. Circulation 110:82-292, 2004
2)肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断・治療・予防に関するガイドライン.Cir J 68:1079-1152,2004
3)樅山幸彦,他:心電図マスターガイド,診断と治療社,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら