icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina45巻4号

2008年04月発行

文献概要

今月の主題 一般内科医が診る循環器疾患―3大病態を把握する 循環器疾患が疑われたときの診断の進め方 【循環器救急を心電図でどこまでわかるか】

めまい・失神(洞調律時の12誘導波形から)

著者: 鎌倉史郎1

所属機関: 1国立循環器病センター心臓血管内科

ページ範囲:P.608 - P.612

文献購入ページに移動
ポイント

●めまい・失神をもたらす原因として房室ブロックがあるが,基礎心疾患として心サルコイドーシスは重要な疾患である.

●高齢者の急性徐脈の原因として,第一に考慮すべきは高K血症と薬剤である.

●QTの異常による失神の原因として,QT延長症候群以外にQT短縮症候群がある.

●V1~V3誘導で特徴的なST上昇が認められ,胸痛の既往がない場合は,Brugada症候群を疑う.

●めまい,失神をもたらすT波陰転の原因として催不整脈性右室心筋症,肺塞栓症,たこつぼ心筋障害,肥大型心筋症,急性心筋虚血,心室頻拍停止後のカーディアックメモリーなどがある.

参考文献

1)Schwartz PJ, et al:Genotype-phenotype correlation in the Long-QT Syndrome:Gene-specific triggers for life-threatening arrhythmias. Circulation 103:89-95, 2001
2)Antzelevitch C, et al:Brugada syndrome:report of the second consensus conference:endorsed by the Heart Rhythm Society and the European Heart Rhythm Association. Circulation 111:659-670, 2005
3)Nasir K, et al:Electrocardiographic features of arrhythmogenic right ventricular dysplasia/cardiomyopathy according to disease severity;A need to broaden diagnostic criteria. Circulation 110:1527-1534, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?