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連載 見て・聴いて・考える 道具いらずの神経診療・4
―患者が診察室に入ってきた,その瞬間を捉える3―歩行からわかること
著者: 岩崎靖1
所属機関: 1小山田記念温泉病院 神経内科
ページ範囲:P.742 - P.747
文献購入ページに移動 今回は,患者が診察室に入ってきた際の歩行について,観察のポイントを書いてみたい.
歩行障害を訴えて神経内科を受診する患者は多く,「ふらつく」,「歩きにくい」と問診表に記載されていることが多いが,「よく転ぶ」という訴えもしばしばみられる.歩行障害を「めまいがする」とか「足がしびれる」と訴える患者も意外と多く,ふらつきを周囲が感じていても本人が気にしていない場合など,歩行障害が問診表に上がってこない場合もある.したがって,歩行障害の訴えがない場合でも入室時の歩行状態を観察することは神経学的診療において極めて重要である.歩行の異常は,パターン認識でもあり,入室時の歩行をみて「〇〇歩行だ!」と直感を働かせることができれば鑑別診断,その後の診察をスムーズに行うことができる.
歩行障害を訴えて神経内科を受診する患者は多く,「ふらつく」,「歩きにくい」と問診表に記載されていることが多いが,「よく転ぶ」という訴えもしばしばみられる.歩行障害を「めまいがする」とか「足がしびれる」と訴える患者も意外と多く,ふらつきを周囲が感じていても本人が気にしていない場合など,歩行障害が問診表に上がってこない場合もある.したがって,歩行障害の訴えがない場合でも入室時の歩行状態を観察することは神経学的診療において極めて重要である.歩行の異常は,パターン認識でもあり,入室時の歩行をみて「〇〇歩行だ!」と直感を働かせることができれば鑑別診断,その後の診察をスムーズに行うことができる.
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