icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina45巻5号

2008年05月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応 炎症性腸疾患の治療

知っておきたい炎症性腸疾患の合併症とその治療―皮膚,関節病変,肛門部病変の診かた

著者: 仲瀬裕志1 千葉勉1

所属機関: 1京都大学医学部附属病院消化器内科

ページ範囲:P.833 - P.838

文献購入ページに移動
ポイント

●炎症性腸疾患に合併する皮膚病変の特徴として多くの場合は疼痛を伴い,結節性紅斑と壊疽性膿皮症がよく知られている.腸管の炎症をコントロールすることで症状がおさまる場合が多い.

●炎症性腸疾患に関連する関節炎には強直性脊椎炎,末梢性関節炎があり,いずれもリウマチ因子は陰性である.

●炎症性腸疾患患者のQOLにかかわる肛門部病変の診察および治療はきわめて重要であり,診療にあたり,専門の外科,肛門科と連携をとるべきである.

参考文献

1)Orchard TR:Chapter 43, Extraintestinal manifestations;Skin, joints and mucotanous manifestations. Satsangi J, Sutherland LR eds:Inflammatory Bowel Disease, 669-697 Elsevier, Philadelphia, 2003
2)クローン病肛門病変肉眼所見アトラス.厚生労働科学研究補助金難治性疾患克服研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」平成17年度研究報告書別冊

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?