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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻5号

2008年05月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応 炎症性腸疾患の治療

知っておきたい炎症性腸疾患の外科治療

著者: 小金井一隆1 木村英明2 杉田昭1

所属機関: 1横浜市立市民病院外科 2横浜市立大学市民総合医療センター炎症性腸疾患センター

ページ範囲:P.839 - P.844

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ポイント

●潰瘍性大腸炎重症例では,手術を念頭に内科治療を行い,7~10日で効果判定する.

●潰瘍性大腸炎難治例では,症状や治療によりQOLが低下する例は手術適応である.

●潰瘍性大腸炎の手術成績,術後のQOLはともに良好である.

●Crohn病では内科治療で改善できない病変に対して手術を行う.

●Crohn病の術後は経口摂取再開,社会復帰などQOL改善が期待できる.

●Crohn病の術後累積再手術率は10年で26~57%である.

参考文献

1)樋渡信夫・他:潰瘍性大腸炎治療指針改訂案.厚生省特定疾患難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 平成6年度研究報告書.76-78,1995
2)難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班プロジェクト研究グループ:重症の潰瘍性大腸炎に対する治療.エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン.23-25,2006
3)杉田 昭・他:外科治療選択のタイミング──重症潰瘍性大腸炎.臨床外科 60:61-68,2005
4)棟方昭博・他:ステロイドホルモン副作用の定量的評価──副作用からみたステロイド療法の限界.厚生省特定疾患難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 平成7年度研究報告書.45-47,1996
5)難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班プロジェクト研究グループ:潰瘍性大腸炎に対する外科治療.エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン.32-33,2006
6)小金井一隆・他:術式別にみた好ましい術後食(3)大腸全摘術.栄養評価と治療 23:61-65,2006
7)杉田 昭:潰瘍性大腸炎手術例の術後長期経過の検討──術後5年以上経過例(多施設共同研究).難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 平成15年度報告書.46-48,2003
8)名川弘一,馬塲正三:クローン病の外科治療指針.厚生省特定疾患難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 平成10年度研究報告書.136-137,1999
9)小金井一隆・他:Crohn病の難治性直腸肛門部病変に対する人工肛門造設術の効果と問題点.日消外会誌 38:1543-1548,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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