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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻5号

2008年05月発行

今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応

機能性腸疾患の治療

機能性腸疾患の内科的治療―過敏性腸症候群を中心に

著者: 峯徹哉1

所属機関: 1東海大学医学部内科学系消化器内科学

ページ範囲:P.850 - P.852

文献概要

ポイント

●過敏性腸症候群の正しい診断を行い,その病態が機能的なものであり,死ぬような疾患ではなく,心配しないでよいと理解させることから治療が始まる.

●十分に問診を行い,患者の生活の問題点なども知ることが重要である.

●生活指導については,食事に十分な時間をかけること,毎日規則正しく排便することを心がけるよう指導する.

●薬物療法の基本は,消化管機能調整薬や高分子重合体を投与し,不十分であれば,そのうえに対処療法を行う.うつ病などが存在した場合に向精神薬を用いる.

参考文献

1)ROME III:The functional gastrointestinal disordes. 3rd ed, Degnon Associate, p491, 2006
2)福土 審・他:過敏性腸症候群心身症診断.治療ガイドライン,pp103-124,協和企画,2002
3)本郷道夫・他:過敏性腸症候群とポリカルボフィルカルシウム,下痢と便秘の新しいコントロール,pp1-9,診療社,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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