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今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応 炎症性腸疾患の長期予後とQOLの向上に向けて
炎症性腸疾患における外科治療の長期予後―フォロー中の留意点
著者: 高橋賢一1 舟山裕士1 佐々木巖2
所属機関: 1独立行政法人労働者健康福祉機構東北労災病院大腸肛門外科 2東北大学大学院医学系研究科生体調節外科学分野
ページ範囲:P.861 - P.864
文献購入ページに移動●回腸肛門(管)吻合術後に回腸囊の非特異的炎症が生じることがあり,回腸囊炎と呼ばれる.
●回腸囊炎の多くは抗生剤治療により改善するが,稀に無効例や難治例が存在する.
●腸管外合併症である末梢関節炎は大腸全摘後に増悪することが少なくないため注意を要する.
●回腸肛門(管)吻合術後に遺残直腸粘膜が癌化したとの報告があり,稀ではあるが注意を要する.
●回腸肛門(管)吻合術後には妊孕性が低下するが,多くの患者で安全な分娩が可能である.
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