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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻5号

2008年05月発行

今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応

腸疾患診療のために知っておきたい病態と疫学

炎症性腸疾患の病態―潰瘍性大腸炎とCrohn病の危険因子を中心に

著者: 長堀正和1 渡辺守1

所属機関: 1東京医科歯科大学消化器内科

ページ範囲:P.777 - P.780

文献概要

ポイント

●Crohn病に関して,喫煙は発病,再発,手術率などの危険因子であるが,潰瘍性大腸炎では禁煙が発病の危険因子となる.

●NOD2/CARD15遺伝子のみならず,genome-wide association(GWA)研究により,いくつかの疾患関連遺伝子が明らかになっている.

●自然免疫は数分ないし数時間で効果を発揮する非特異的防御システムであり,特にCrohn病においてその欠損が病態に関与していると考えられている.

●Th17細胞はIL17を産生し,Th1およびTh2細胞群とは異なる第3の細胞群としてIBDの病態に関与していると考えられている.

参考文献

1)Xavier RJ, Podolsky DK:Unravelling the pathogenesis of inflammatory bowel disease. Nature 448:427-434, 2007
2)Danese S, Fiocchi C:Etiopathogenesis of inflammatory bowel diseases. World J Gastroeterol 12:4807-4812, 2006
3)Sakamoto N, et al:Dietary risk factors for inflammatory bowel disease;A multicenter case-control study in Japan. Inflamm Bowel Dis 11:154-163, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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