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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻5号

2008年05月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応 腸疾患診療のために知っておきたい病態と疫学

炎症性腸疾患と機能性腸疾患の疫学

著者: 朝倉敬子1 武林亨1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室

ページ範囲:P.785 - P.788

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ポイント

●IBDの年齢調整有病率は,2004年臨床調査個人票データよりUC33.8~70.2人,CD10.0~27.9人(人口10万人あたり)である.

●IBDの発症リスクに関連するとされる因子に家族歴・虫垂切除歴・喫煙・食事習慣などがあるが,さらなる検討が必要である.

●IBSの有病率は,世界的には4~35%,日本では10%前後と報告されている.

●IBSの発症リスクに関連するとされる因子に家族歴・虐待歴,腸管感染症の既往などがあるが,さらなる検討が必要である.

参考文献

1)武林 亨・他:難治性炎症性腸管障害の罹患,有病,予後に関する疫学研究.厚生労働省難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 平成18年度研究報告書,2007
2)北洞哲治・他:潰瘍性大腸炎の疫学的研究―わが国での問題点―.厚生省難治性炎症性腸管障害調査研究班平成13年度研究報告書,14-17,2001.
3)Baumgart DC, Carding SR:Inflammatory bowel disease;Cause and immunology. Lancet 369:1627-1640, 2007
4)Podovei M, Kuo B:Irritable bowel syndrome;A practical review. Southern Medical Journal 99:1235-1242, 2006
5)Chang F-Y, Lu C-L:Irritable bowel syndrome in the 21st century;Perspectives from Asia or South-east Asia. J Gastroenterol Hepatol 22:4-12, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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