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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻5号

2008年05月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応 腸疾患の診断と鑑別のポイント

機能性腸疾患の診断のポイント

著者: 佐々木大輔1 佐藤研2 福士嗣海2

所属機関: 1弘前大学保健管理センター 2弘前大学医学部消化器・血液内科

ページ範囲:P.805 - P.808

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ポイント

●Rome基準では機能性消化管障害の分類および診断基準を定めており,世界的に用いられている.現在は改訂されてRome IIIである.

●機能性腸障害には過敏性腸症候群(IBS),機能性腹部膨満,機能性便秘,機能性下痢,特定不能の機能性腸障害がある.

●IBSは機能性腸障害の中では高頻度の疾患である.腹部不快感あるいは腹痛があり,排便障害を呈する.

●リスク徴候とはIBSの診断に際して器質性疾患であるリスクが高い,注意すべき徴候である.

参考文献

1)本郷道夫(監修):Rome IIIの分類と診断基準(日本語訳),佐々木大輔(編):過敏性腸症候群,pp182-191,中山書店,2006
2)福土 審・他:過敏性腸症候群,小牧 元,他(編):心身症──診断・治療ガイドライン2006,pp12-40,協和企画,2006
3)佐々木大輔:過敏性腸症候群の診断基準・病型分類・重症度,棟方昭博・他(編):消化器疾患の診断基準・病型分類・重症度の用い方,pp164-169,日本メディカルセンター,2006
4)佐々木大輔:過敏性腸症候群,永田勝太郎(編):心身症の診断と治療,pp92-96,診断と治療社,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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