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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻5号

2008年05月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応 トピックス

機能性腸疾患の治療におけるプロバイオティクスの位置づけ

著者: 藤山佳秀1 安藤朗1

所属機関: 1滋賀医科大学消化器内科

ページ範囲:P.887 - P.889

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ポイント

●感染後過敏性腸症候群では,腸粘膜への炎症細胞浸潤が持続する.

●プロバイオティクスとは,生体にとって有用な作用を示す特定の生菌で,摂取することによって腸内細菌叢を変える作用を有する微生物と定義されている.

●IBS患者の腸内細菌叢の変化として,ビフィズス菌の相対的減少や小腸内細菌過増殖が報告されている.

●特定のプロバイオティクスは抗細菌作用,抗ウイルス作用を示し,抗炎症性サイトカインの産生を刺激し,炎症性サイトカイン産生を抑制する.

●プロバイオティクスのIBSに対する効果のエビデンスは十分ではない.

参考文献

1)Quigley EMM, et al:Probiotics and irritable bowel syndrome;A rationale for their use and an assessment of the evidence to date. Neurogastroenterol Motil 19:166-172, 2007
2)Spiller RC:Role of infection in irritable bowel syndrome. J Gastroenterol 42[supple XVII]:41-47, 2007
3)東 健:プロバイオティクス.日臨 64:1501-1504,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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