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文献概要
連載 見て・聴いて・考える 道具いらずの神経診療・5
患者が診察室に入ってきた,その瞬間を捉える4―話し方からわかること
著者: 岩崎靖1
所属機関: 1小山田記念温泉病院 神経内科
ページ範囲:P.940 - P.945
文献購入ページに移動 今回は,患者から主訴や症状の経過を聞く際の,話し方の観察ポイントについて書いてみたい.患者は「しゃべりにくい」,「呂律が回らない」,「言葉がはっきり言えない」などの主訴で受診する場合もあるが,話し方の異常は本人が自覚していない場合もあるので,主訴や問診表にあがっていなくても,話し方は常に観察する習慣をつけていただきたい.
話し方の観察すべき点は,スピードはどうか,声量(声の大きさ)は大きいか/小さいか,聞き取りやすいか/聞き取りにくいか,語音明瞭度はどうか,言葉につまるか/流暢であるか,多弁であるか,嗄声はないか,など多岐にわたる.言葉の速さ・リズム・抑揚を合わせて「韻律(プロソディー;prosody)」というが,韻律を含めて話し方というのは十人十色であり,異常かどうかは総合的に判定する必要がある.
話し方の観察すべき点は,スピードはどうか,声量(声の大きさ)は大きいか/小さいか,聞き取りやすいか/聞き取りにくいか,語音明瞭度はどうか,言葉につまるか/流暢であるか,多弁であるか,嗄声はないか,など多岐にわたる.言葉の速さ・リズム・抑揚を合わせて「韻律(プロソディー;prosody)」というが,韻律を含めて話し方というのは十人十色であり,異常かどうかは総合的に判定する必要がある.
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