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連載 市中感染症診療の思考プロセス IDATEN感染症セミナーより・3
市中肺炎のマネジメント
著者: 岩渕千太郎12
所属機関: 1旭中央病院 内科 2旭中央病院 感染症科
ページ範囲:P.1136 - P.1144
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現病歴 66歳男性が7日間続く38℃台の発熱,悪寒・戦慄,血痰を伴う湿性咳嗽の訴えで救急外来を受診した.患者は特に既往歴はないと言い張るが,毎日4~5合の焼酎を飲み,2箱/日(40年間)の喫煙もある.職業は自由職という.
身体所見 体温38.6℃,心拍数118,呼吸数30,血圧120/62.全身状態:きつそう.衛生状態は悪そう.頭目耳鼻喉:結膜・咽頭軽度発赤あり,口腔内齲歯多数,心臓:I・II音正常,雑音なし,胸部:右上肺野の呼吸音減弱,打診上濁音,ラ音あり,腹部:平坦・軟,圧痛・腫瘤なし,肝脾腫なし,四肢:浮腫なし,皮疹なし,チアノーゼなし.
検査データ 白血球26,200/μl(65%好中球,8%桿状球,8%リンパ球,1%単球),喀痰グラム染色:多量の多形核白血球,大型のグラム陰性桿菌の貪食像,胸部X線:右上葉に浸潤影.
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