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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻7号

2008年07月発行

文献概要

今月の主題 主治医として診る後期高齢者 後期高齢者という特徴を考慮にいれるべき疾患,病態

誤嚥性肺炎―診断,治療,予防

著者: 法月正太郎1 矢野晴美2

所属機関: 1亀田総合病院総合診療・感染症科 2自治医科大学臨床感染症センター・感染症科

ページ範囲:P.1192 - P.1196

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ポイント

●誤嚥性肺炎では,3つの要素“機械的閉塞”“化学性肺臓炎”“細菌性肺炎”を念頭に置き,治療にあたる.

●誤嚥性肺炎の治療では,抗菌薬投与前に,採取可能な場合は努めて喀痰のグラム染色と培養を提出,血液培養2セットを採取のうえ,緑膿菌および嫌気性菌をカバーするかどうかを判断し,抗菌薬を選択する.

●腎機能に考慮した投与量とし,薬物相互作用,副作用に注意する.

●ワクチン(インフルエンザウイルス,肺炎球菌)と30°の頭部挙上,口腔ケアは,予防のために大切である.

参考文献

1)Marik PE:Aspiration pneumonia and dysphagia in the elderly. Chest 124:328-336, 2003
2)Marik PE:Aspiration pneumonitis and aspiration pneumonia. N Engl J Med 344:665-671, 2001
3)Bartlett JG:Aspiration pneumonia in adults. UpToDate 15.3 www.uptodate.com, accessed on March 13, 2008
4)Bynum LJ, Pierce AK:Pulmonary aspiration of gastric contents. Am Rev Respir Dis 114:1129-1136, 1976
5)Sukumaran M, et al:Evaluation of corticosteroid treatment in aspiration of gastric contents;A controlled clinical trial. Mt Sinai J Med 47:335-340, 1980

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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