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今月の主題 主治医として診る後期高齢者 後期高齢者という特徴を考慮にいれるべき疾患,病態
糖尿病―高齢者と一般成人では治療はどう違うのか?
著者: 渡邊祐子1
所属機関: 1多摩センタークリニックみらい
ページ範囲:P.1202 - P.1205
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●高齢者糖尿病の診断には,空腹時血糖値より負荷後血糖値を用いることが望ましい.
●治療のゴールは,患者のADL,認知機能,生命予後により個別に設定する.
●薬物治療は,患者の服薬コンプライアンス,腎機能を考慮して選択する.
●通常量のSU薬投与でもコントロール不良例では,早目にインスリンの導入を考慮する.
●シックデイ・経口摂取不能時の対応について,平時よりわかりやすく指示しておく.
●高齢者糖尿病の診断には,空腹時血糖値より負荷後血糖値を用いることが望ましい.
●治療のゴールは,患者のADL,認知機能,生命予後により個別に設定する.
●薬物治療は,患者の服薬コンプライアンス,腎機能を考慮して選択する.
●通常量のSU薬投与でもコントロール不良例では,早目にインスリンの導入を考慮する.
●シックデイ・経口摂取不能時の対応について,平時よりわかりやすく指示しておく.
参考文献
1)IDF atlas. http://www.eatlas.idf.org/webdata/docs/Atlas%202003-Summary.pd, last accessed on February 25, 2008
2)荒木 厚:後期高齢者および認知症を伴う高齢糖尿病のマネジメント.糖尿診療マスター 5:499-504,2007
3)日本糖尿病学会(編):高齢者の糖尿病.科学的根拠に基づく糖尿病治療ガイドライン,pp211-219,南江堂,2007
4)American Diabetes Association:Clinical practice recommendations 2008. Standards of medical care in diabetes-2008. Diabetes Care 31:S12-54, 2008
5)Up to date. http://www.utdol.com/utd/content/topic.do?topicKey=diabetes/18477&selectedTitle=1~150&source=search result, last accessed on March 3, 2008
6)日本糖尿病学会(編):薬物療法.糖尿病治療ガイド2008-2009,pp44-49,文光堂,2008
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