icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina45巻7号

2008年07月発行

文献概要

今月の主題 主治医として診る後期高齢者 後期高齢者という特徴を考慮にいれるべき疾患,病態

うつ病―高齢者と一般成人の違い

著者: 中尾睦宏1

所属機関: 1帝京大学医学部衛生学公衆衛生学・心療内科

ページ範囲:P.1218 - P.1221

文献購入ページに移動
ポイント

●高齢者のうつ病は,決して稀ではないので,日常診療で注意したい.

●高齢者のうつ病は,不安,心気症,アルコール依存など,他の精神疾患と合併することが多い.

●高齢者のうつ病は,心血管障害,膠原病,癌など身体疾患と合併することも多い.

●高齢者のうつ病と認知症は共通点が多い.鑑別が難しいときは経過をみながら判断する.

●主治医として精神的なサポートをし,適切な薬物療法をすることが基本となる

参考文献

1)Djernes JK:Prevalence and predictors of depression in populations of elderly;A review. Acta Psychiatr Scand 113:372-387, 2006
2)藤澤大介:総論 高齢者のうつ.総合ケア 15:30-34,2005-2006
3)Shanmugham B, et al:Evidence-based pharmacologic interventions for geriatric depression. Psychiatr Clin N Am 28:821-835, 2005
4)中尾睦宏:プライマリケアにおけるうつ病診療;プライマリケアにおける治療計画の考え方.Progress in Medicine 27:2009-2013,2007
5)Wilson K, et al:Antidepressant versus placebo for depressed elderly. Cochrane Database Syst Rev, Vol.1, 2008
6)中尾睦宏,他:プライマリケア医への助言:うつ病診療のコツ.治療学 42:189-197,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?