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文献概要
今月の主題 主治医として診る後期高齢者 後期高齢者によくみられる症状とプロブレム
せん妄―見逃さないためのポイント
著者: 大蔵暢1
所属機関: 1ミシガン大学老年科
ページ範囲:P.1231 - P.1234
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●せん妄は急性認知・知覚障害であり,慢性進行性の認知症と区別する.
●高齢者,認知機能障害,多疾患は,せん妄発症の危険因子である.
●入院加療にかかわるすべての要素がせん妄発症の引き金となりうる.
●せん妄が治療を妨げたり,危険行為を呈したり,苦痛を伴う場合にのみ,向精神薬による薬物治療を考慮する.
●せん妄は急性認知・知覚障害であり,慢性進行性の認知症と区別する.
●高齢者,認知機能障害,多疾患は,せん妄発症の危険因子である.
●入院加療にかかわるすべての要素がせん妄発症の引き金となりうる.
●せん妄が治療を妨げたり,危険行為を呈したり,苦痛を伴う場合にのみ,向精神薬による薬物治療を考慮する.
参考文献
1)Inouye SK:Delirium in Older Persons. N Engl J Med 356:1157-1165, 2006
2)Young J, Inouye SK:Delirium in Older People. BMJ 334:842-846, 2007
3)Siddiqi N, et al:Interventions for preventing delirium in hospitalised patients. Cochrane Database Syst Rev. CD005563, 2007
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