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今月の主題 内科医のためのがん診療Update がん薬物療法 【ホルモン薬が有効な腫瘍の治療】
乳がん
著者: 伊藤良則1 小坂泰二郎1
所属機関: 1癌研究会有明病院化学療法科
ページ範囲:P.1438 - P.1442
文献購入ページに移動●化学療法はアンスラサイクリンとタキサンが,ホルモン療法はアロマターゼ阻害薬が主力薬剤であり,HER 2陽性乳癌にはトラスツズマブが有用である.
●早期乳がんに対する術前または術後薬物療法は生存率を向上させ,術前では乳房温存率の向上と薬剤感受性からの予後予測が可能である.
●頻度の多い骨髄抑制,消化器症状だけではなく,心毒性,アレルギー,高血圧,血栓症の管理が必要である.
●早期乳がんにおけるリスク分類による薬物治療の最適化,個別化治療が進んでいる.
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