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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻8号

2008年08月発行

文献概要

今月の主題 内科医のためのがん診療Update がん薬物療法 【ホルモン薬が有効な腫瘍の治療】

乳がん

著者: 伊藤良則1 小坂泰二郎1

所属機関: 1癌研究会有明病院化学療法科

ページ範囲:P.1438 - P.1442

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ポイント

●化学療法はアンスラサイクリンとタキサンが,ホルモン療法はアロマターゼ阻害薬が主力薬剤であり,HER 2陽性乳癌にはトラスツズマブが有用である.

●早期乳がんに対する術前または術後薬物療法は生存率を向上させ,術前では乳房温存率の向上と薬剤感受性からの予後予測が可能である.

●頻度の多い骨髄抑制,消化器症状だけではなく,心毒性,アレルギー,高血圧,血栓症の管理が必要である.

●早期乳がんにおけるリスク分類による薬物治療の最適化,個別化治療が進んでいる.

参考文献

1)Early Breast Cancer Trialists' Collaborative Group (EBCTCG):Effects of chemotherapy and hormonal therapy for early breast cancer on recurrence and 15-year survival;An overview of the randomised trials. Lancet 365:1687-1717, 2005
2)Goldhirsch A, et al:Progress and promise:Highlights of the international expert consensus on the primary therapy of early breast cancer 2007. Ann Oncol 18:1133-1144, 2007
3)Sorlie T, et al:Repeated observation of breast tumor subtypes in independent gene expression data sets. Proc Natl Acad Sci USA 100:8418-8423, 2003
4)Cristofanilli M, et al:Circulating tumor cells, disease progression, and survival in metastatic breast cancer. N Engl J Med 351:781-791, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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