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今月の主題 Multiple problemsの治療戦略
扉
著者: 福原俊一1
所属機関: 1京都大学大学院 医療疫学
ページ範囲:P.1575 - P.1575
文献購入ページに移動 患者の高齢化とあいまって,内科の患者は複数の疾患によるmultiple problemsをもっていることがほとんどである.multiple problemsを有する患者では,すべての問題を理想的にマネージすることが困難な場合が稀でない.さらに,エビデンスは単一疾患に対する単一治療のみに関してあることが多く,multiple problemsに対してどの治療を優先するべきかのエビデンスや指針が乏しいことが多い.
また,「一方をたてれば,他方がおろそかになる」,「一方の治療が他方を悪くしたり,再発を促す」いわゆる利害相反が生じるケースなど,multiple problemsの頻度が高い後期高齢者の治療にみられるジレンマは枚挙にいとまがない.
また,「一方をたてれば,他方がおろそかになる」,「一方の治療が他方を悪くしたり,再発を促す」いわゆる利害相反が生じるケースなど,multiple problemsの頻度が高い後期高齢者の治療にみられるジレンマは枚挙にいとまがない.
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