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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻9号

2008年09月発行

文献概要

今月の主題 Multiple problemsの治療戦略 内科診療におけるmultiple problems 【利害相反する治療のジレンマ】

うつを併存するC型肝炎―精神科医の立場から/肝臓専門医の立場から

著者: 吉田芳子1 宮岡等1 山田剛太郎23 泉明佳3 川原田美保4

所属機関: 1北里大学医学部精神科 2川崎医科大学附属川崎病院肝臓消化器病センター内科 3川崎医科大学附属川崎病院肝臓消化器病センター臨床研究部 4川崎医科大学附属川崎病院肝臓消化器病センター心療科

ページ範囲:P.1648 - P.1652

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設定シナリオ

40代,男性.母親が肝細胞癌治療中,うつ状態となり自殺.本人にも5年前にうつ病の治療歴があるが,詳細は不明.検診でC型肝炎とわかった.肝機能は悪化傾向にある.ウイルスはgroup 2で量も少ない.

参考文献

1)大坪天平:IFNによるうつ病.肝胆膵 45:1063-1069,2002
2)ぺガシス皮下注90μg添付文書,中外製薬,2007年7月改訂
3)梅村武司,清澤研道:米国のコンセンサス・ステートメント.肝胆膵 49:959-965,2004
4)渡辺純夫,他:多施設共同研究によるC型慢性肝炎に対するコンセンサスインターフェロン治療成績.診断と治療 94:353-360,2006
5)鈴木文孝,熊田博光:C型慢性肝炎治療ガイドラインとは.臨消内科 22:371-375,2007
1)飯野四郎:アンケート調査集計;インターフェロンの副作用.厚生省特定疾患研究報告,pp7-11,1993
2)岡本華枝,他:C型慢性肝炎のPEG-INTERFERONα-2a単独治療における健康関連QOLの検討―SF-36による測定.肝胆膵 50:387-394,2005
3)泉 明佳,他:C型慢性肝炎のPEG-IFNα2a単独治療における途中中止例の予測―SF-36を用いた投与前うつ症状のスクリーニング.医学と薬学 55:761-768,2006
4)Yamazaki S, et al:Usefulness of five-item Mental Health Inventories to screen for depressive symptoms in the general population of Japan. Health and Qual Life Outcomes 3:48, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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