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今月の主題 Multiple problemsの治療戦略 内科診療におけるmultiple problems 【高齢者治療のジレンマ】
摂食障害,認知症の患者への胃瘻造設
著者: 岡田晋吾1
所属機関: 1北美原クリニック
ページ範囲:P.1662 - P.1665
文献購入ページに移動●経腸栄養ルートの第一選択はPEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)となっているが,極度の低栄養を示す高齢者では他の栄養ルートからの栄養療法を選択すべきである.
●摂食障害による低栄養患者では,PEGによる栄養療法を行うことで栄養状態が改善するだけでなく,肺炎予防なども期待できる.PEGによる栄養療法を行いながら,摂食嚥下訓練を行うことも可能である.
●認知症患者に対するPEGの効果についてのエビデンスはないが,その適応決定にあたっては,文化,宗教的,感情的な要因を考慮しながら決定することが大切となる.
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