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文献詳細

雑誌文献

medicina45巻9号

2008年09月発行

文献概要

今月の主題 Multiple problemsの治療戦略 内科診療におけるmultiple problems 【高齢者治療のジレンマ】

心房細動の抗凝固療法と出血性疾患

著者: 渡辺昌文1 前村浩二2

所属機関: 1東京大学医学部附属病院循環器内科 2長崎大学大学院医歯学総合研究科循環病態制御内科学

ページ範囲:P.1673 - P.1677

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ポイント

●高齢者は血栓塞栓症のリスクが高く,心房細動の患者にはワルファリンの服用が推奨される.

●高齢者は出血性合併症のリスクも高く,PT-INR目標値は低め(1.6~2.6)に設定する.

●高齢者ではリスク・ベネフィットを評価し,本人とも相談して,ワルファリンの服用可否を決定する.

参考文献

1)橋場国武:老年者の不整脈.日老医誌 26:101-110,2001
2)循環器の診断と治療に関するガイドライン(2005年度合同研究班報告):「心房細動(薬物)の治療ガイドライン」
3)循環器の診断と治療に関するガイドライン(2002~2003年度合同研究班報告):「循環器疾患における抗凝固・抗血小板療法に関するガイドライン」
4)Gage BF, et al:Validation of clinical classification schemes for predicting stroke;Results from the National Registry of Atrial Fibrillation. JAMA 285:2864-2870, 2001
5)Goldstein LB, et al:Primary Prevention of Ischemic Stroke;Guideline from the AHA/ASA Council. Stroke 37:1583-1633, 2006
6)Sato H, et al:Low-dose aspirin for prevention of stroke in low-risk patients with atrial fibrillation;JAST (Japan Atrial fibrillation and Stroke Trial). Stroke 38:447-451, 2006
7)Beyth RJ, Quinn LM, Landefeld CS:Prospective evaluation of an index for predicting the risk of major bleeding in outpatients treated with warfarin. Am J Med 105:91-99, 1998
8)Mant J, et al:Warfarin versus aspirin for stroke prevention in an elderly community population with atrial fibrillation (BAFTA);A randomized controlled trial. Lancet 370:493-503, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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