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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻1号

2009年01月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 2009 頻用される循環器薬の使い方

高脂血症薬(脂質異常症治療薬):スタチンを中心に

著者: 島野仁1

所属機関: 1筑波大学大学院人間総合科学研究科内分泌代謝・糖尿病内科

ページ範囲:P.72 - P.76

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ポイント

●LDLは,動脈硬化内皮に侵入し,動脈硬化病変を進行させる.LDL-Cが最大のリスクファクター.

●動脈硬化症性疾患予防ガイドラインは,危険因子の数に応じてLDL-Cの管理目標を設定している.

●Friedewaldの式:LDL-C = TC-TG/5-HDL-C(TG < 400 mg/dl)を理解する.

●プラーク(粥腫)は,動脈硬化症病変中,泡沫細胞からなり脂質に富む部分をさし破綻しやすい.破綻すると血栓が形成され梗塞イベントとなる.

●スタチンは,LDL受容体を活性化し,LDL-Cを低下させる最も抗動脈硬化症作用のエビデンスの豊富な脂質低下薬.プラーク破綻の予防効果もいわれている.

●スタチンにはレギュラースタチンとストロングスタチンがあり,患者の脂質異常症の状況と治療ゴールから適宜選択を考慮する.

参考文献

1)日本動脈硬化学会(編):動脈硬化性疾患予防ガイドライン,2007 http://jas.umin.ac.jp
2)Brown MS, Goldstein JL:A proteolytic pathway that controls the cholesterol content of membranes, cells, and blood. Proc Natl Acad Sci USA 96:11041-11048, 1999
3)Shimano H, et al:Proposed guidelines for hypertriglyceridemia in Japan with non-HDL cholesterol as the secondary target. J Atheroscler Thromb 15:116-121, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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