文献詳細
今月の主題 循環器薬の使い方 2009
病態に応じた薬物治療の基本
文献概要
ポイント
●急性心筋梗塞の診断がつき次第,可及的速やかにその施設で可能な初期治療に移る.
●経静脈的血栓溶解薬の投与は発症早期ほど効果があるため,禁忌事項を除外し,速やかに投与し,心電図変化,症状に改善がなければCCUのある施設に転送する.
●機械的補助循環が必要な心原性ショックを除き,心不全に関して時期を逸することなく薬物療法を行う.不整脈合併例に関して血行動態が悪化する例には,積極的に治療を行う.単発の期外収縮は経過観察する.
●急性期を乗り越えた例に対しては退院までに冠危険因子を的確に把握し,そのコントロール管理を徹底する.
●急性心筋梗塞の診断がつき次第,可及的速やかにその施設で可能な初期治療に移る.
●経静脈的血栓溶解薬の投与は発症早期ほど効果があるため,禁忌事項を除外し,速やかに投与し,心電図変化,症状に改善がなければCCUのある施設に転送する.
●機械的補助循環が必要な心原性ショックを除き,心不全に関して時期を逸することなく薬物療法を行う.不整脈合併例に関して血行動態が悪化する例には,積極的に治療を行う.単発の期外収縮は経過観察する.
●急性期を乗り越えた例に対しては退院までに冠危険因子を的確に把握し,そのコントロール管理を徹底する.
参考文献
1)Lamfers EJ, et al:Prehospital versus hospital fibrinolytic therapy using automated versus cardiologist electrocardiographic diagnosis of myocardial infarction;Abortion of myocardial infarction and unjustified fibrinolytic therapy. Am Heart J 147:509-515, 2004
2)平山篤志:急性期の再灌流療法―血栓溶解療法とPCIはいつ,どこまでやるのか.Medicina 45:644-647,2008
3)長尾 建:早期再灌流のための診断と治療―心筋マーカーと病診連携再灌流療法を中心に.診療と新薬40:1061-1072,2003
4)谷 樹昌,上松瀬勝男:EBMに基づく急性心筋梗塞診療ガイドライン,pp 17-21,pp 142-147,じほう,2002
掲載誌情報