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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻1号

2009年01月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 2009 薬物療法の基本的注意

高齢者への循環器薬の与薬

著者: 金子英司1

所属機関: 1東京医科歯科大学老年病内科

ページ範囲:P.155 - P.157

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ポイント

●高齢者では,薬物有害作用が起こりやすく,多臓器の重い症状を呈しやすい.

●高齢者では,症状が非典型的なので,常に薬物有害作用の可能性を考える.

●高齢者では,薬物は若年者の1/2~1/3の少量で開始し,ゆっくりと増量する.

●高齢者では,一包化や1日1回投与などの簡便な服用法でコンプライアンスを改善する.

●治癒した疾患の治療薬は中止し,慢性疾患では治療薬の減量を常に考慮する.

参考文献

1)日本老年医学会(編):高齢者の安全な薬物療法ガイドライン,メジカルビュー社,2005
2)鳥羽研二,他:老年者の薬物療法―薬剤起因性疾患.日老医誌36:181-185,1999
3)日本循環器学会学術委員会合同研究班(編):心房細動治療(薬物)ガイドライン(2006年改訂版),日本循環器学会http://www.j-circ.or.jp/guideline/index.htm,2006
4)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):高血圧治療ガイドライン2004,ライフサイエンス出版,2004
5)Pouyanne P, et al:Admissions to hospital caused by adverse drug reactions;Cross sectional incidence study. BMJ 320:1036, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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