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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻1号

2009年01月発行

文献概要

連載 手を見て気づく内科疾患・1【新連載】

ボー線,重篤な病態の証拠

著者: 松村正巳1

所属機関: 1金沢大学附属病院 リウマチ・膠原病内科

ページ範囲:P.3 - P.3

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患 者:74歳,女性

病 歴:腎硬化症から腎不全となり,1年前に血液透析に導入された.1カ月前から微熱,胸部異常陰影を認め,間質性肺炎の診断にてプレドニゾロン20 mg/日の投与が開始された.プレドニゾロン減量中に呼吸不全を呈し,集中治療室(ICU)に入室した.

ICU入室時身体所見:左第1に爪白癬,Half-and-half(ハーフアンドハーフ爪:爪の遠位部が褐色を呈し,爪の近位部は白色を呈する.爪の半月は消失している)を認めた(図1).

参考文献

1)Fawcett RS, et al:Nail abnormalities;Clues to systemic disease. Am Fam Physician 69:1417-1424.2004
2)Bickley LS, Szilagyi PG:第5章 皮膚,毛,爪,ベイツ診察法,pp 121-151,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2008
3)Mayeaux EJ Jr:Nail disorder. Prim Care 27:333-351, 2000
4)Mortimer N, Mills J;Beau's Lines. N Engl J Med 351:1778,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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