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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻10号

2009年10月発行

文献概要

今月の主題 一般内科診療における呼吸器薬の使い方 その他の呼吸器疾患

非結核性抗酸菌症―Nontuberculous Mycobacteria

著者: 森野英里子1

所属機関: 1自治医科大学 臨床感染症センター感染症科

ページ範囲:P.1651 - P.1654

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ポイント

●非結核性抗酸菌症と結核は似て非なるものである.

●非結核性抗酸菌症はヒトからヒトへの感染はないため,隔離は不要である.

●非結核性抗酸菌が培養されたからといってすぐに診断とはならない.

●非結核性抗酸菌症の診断後,いつ治療を開始するかは臨床医の総合的判断による.

●治療の基本は抗菌薬による多剤併用療法であり,場合によって外科的治療が考慮される.

参考文献

1)日本結核病学会非結核性抗酸菌症対策委員会・日本呼吸器学会感染症・結核学術部会:肺非結核性抗酸菌症診断に関する指針─2008年.結核83:525-526, 2008
2)Griffith DE, Aksamit T, Brown-Elliott BA, et al. on behalf of the ATS Mycobacterial Diseases Subcommittee:An Official ATS/IDSA Statement:Diagnosis, Treatment, and Prevention of Nontuberculous Mycobacterial Diseases. Am J Respir Crit Care Med 175:367-416, 2007
3)日本結核病学会非結核性抗酸菌症対策委員会・日本呼吸器学会感染症・結核学術部会:肺非結核性抗酸菌症化学療法に関する指針─2008年,結核83:731-734, 2008
4)日本結核病学会非結核性抗酸菌症対策委員会・日本呼吸器学会感染症・結核学術部会:肺非結核性抗酸菌症外科治療に関する指針─2008年,結核83:527-528, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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