文献詳細
今月の主題 脳卒中の征圧をめざして
明日の脳卒中:7つの課題と展望
文献概要
ポイント
●脳動脈解離の解離部位は,欧米では頸部内頸動脈が,本邦では頭蓋内椎骨動脈が最も多い.
●若年発症のWallenberg症候群や,前大脳動脈領域梗塞の症例では動脈解離を疑い,血管評価を行う必要がある.
●解離診断においては,二重腔の存在を証明することが重要である.所見の経時的変化の観察も重要である.
●頭蓋外解離による脳梗塞では抗凝固療法を施行されることが多いが,頭蓋内解離では血管形態に応じて治療を選択する.
●SAH発症の脳動脈解離例には再出血予防として外科治療や血管内治療が行われることが多い.
●若年脳卒中の原因として,奇異性脳塞栓症や抗リン脂質抗体症候群,AVMなども重要である.
●脳動脈解離の解離部位は,欧米では頸部内頸動脈が,本邦では頭蓋内椎骨動脈が最も多い.
●若年発症のWallenberg症候群や,前大脳動脈領域梗塞の症例では動脈解離を疑い,血管評価を行う必要がある.
●解離診断においては,二重腔の存在を証明することが重要である.所見の経時的変化の観察も重要である.
●頭蓋外解離による脳梗塞では抗凝固療法を施行されることが多いが,頭蓋内解離では血管形態に応じて治療を選択する.
●SAH発症の脳動脈解離例には再出血予防として外科治療や血管内治療が行われることが多い.
●若年脳卒中の原因として,奇異性脳塞栓症や抗リン脂質抗体症候群,AVMなども重要である.
参考文献
1)峰松一夫・他:若年者脳卒中診療の現状に関する共同調査研究;若年者脳卒中共同調査グループ(SASSY-Japan).脳卒中 26:331-339,2004
2)松岡秀樹:脳動脈解離の現状―本邦の実態(アンケート調査,後ろ向き登録研究から).松岡秀樹(編):脳動脈解離診療の手引き,pp 8-16,2009
3)山浦 晶・他:非外傷性頭蓋内解離性動脈病変の全国調査(第1報).脳卒中の外科 26:79-86,1998
4)山浦 晶・他:非外傷性頭蓋内解離性動脈病変の全国調査(第2報).脳卒中の外科 26:87-95,1998
掲載誌情報